Friday, November 4, 2011
第2回 JABIサロン (11/4/2011)
去る11月4日に第2回 JABI (Japan America Business Initiatives) Salon 講演会がSanta Claraで行われ、皆様のご協力とご支援のお蔭で第2回JABI Salon講演会は成功裏に進めることができました。
今回の講師は Rochelle Kopp氏による 「外国人との交渉に成功するヒシネス英語」でした。
「外国人との交渉に成功するヒシネス英語」(語研)を始め、著書多数のロッシェルさんの話は、日米間の国柄、文化、言語の違いをご専門に研究されている事もあり、うなずく事ばかりでした。特に今回の話は、各国の文化によるコミュニケーション方法の違いを理解する事によって、より良い交渉ができるという実戦的なものでした。
JABI会員より非会員の出席者の方が多く、盛況のうちに終わりました。
Tuesday, August 16, 2011
何故、”シリコンバレーの風”か?
7月の始めは、日本に出張していた。20年前の7月1日にシリコンバレーに移住してきた。
それ以前の1982年に、NY州のRochesterからシリコンバレーに出張してStanford大学とXerox Parcを訪問した。その時以来、いつかは、シリコンバレーで仕事をしたいという気持ちが生まれ、その後、日本に帰ってからは、シリコンバレーでキャリア を積みたいという気持ちが日々強くなり、1991年7月1日に実現した。シリコンバレーに来るのに9年かかった。それからは、「何かをしていたい、何かを していなければいけない」、というシリコンバレーの雰囲気の中で、あっという間の20年間だった。
今、私の会社の名前は、Silicon Valley Breeze, LLC ~Like a Breeze in Silicon Valley~。多くの友人に、「何故?」と聞かれる。
私とってシリコンバレー からの誘惑は、静かだが常に私の中にあった。それが、何だったのかが1991年にSFOに降り立ち、Sunnyvaleのホテルにチェックインし、落ち着 いた時に分かった気がした。「この風だ、いつも、静かに絶え間なく吹いているのこの風だ」。シリコンバレーの風は、爽やかに、心地よく、木々を優しくなび かせながら吹く。そして、何よりも、この風にはエネルギーがある、何かのエネルギーがある。私は、このエネルギーに魅せられていたのだ。
シリコンバレー は、価値創造のメッカだ。NASDAQの時価総額トップ10の6社がシリコンバレーの会社、という事がその事を象徴している。シリコンバレーは、イノベー ションのエンジンと呼ばれ、スタンフォードはそのシリコンバレーのエンジンと呼ばれている。DNA関連Bio技術開発、RISK Chipの発明、GPSの発明、DSLの発明、そして、Googleの誕生、、、多くの技術やビジネスがスタンフォードから生まれている。だから、シリコ ンバレーは、「成功」象徴の様に語られる事が多い。それは、間違いない。しかし、シリコンバレーには、成功者よりも実現したい事が思い通りには行かず、何 とかしようとしている人の方が圧倒的に多い。成功者も、成功する迄に多くの経験とラーニングを積み重ね、もがいた末に成功に到達している。ので、シリコン バレーは、上手く行かずにもがいている人がマジョリティーで、成功者は一握りなのた。
シリコンバレーで「もがく」人は 例外無くポジティブだ。皆、エネルギーに満ちあふれ、へこたれず、常に自分の目指す事に向かっている。もがき続けているのだ。この「もがき」のエネルギー は、外に発散するエネルギーだ。このエネルギーが、満ち満ちていて、そのエネルギーをシリコンバレーの風が運んでいるのだ。だから、シリコンバレーの風は 爽やかだが、強いエネルギーの流れなのだ。私は、いつもシリコンバレー の風のように爽やかにエネルギーをたたえて仕事を、遊びを、日々の生活をしていたいと思っている。もちろん、私ももがいている一人だ。私の周りの友人達 も、執拗にもがいている。この魅力にやられ放しで、あっと言う間の20年間が過ぎた。
シリコンバレーで一緒にも仕事をしませんか?
岩村公彦 http://kiwamura.wordpress.com/
それ以前の1982年に、NY州のRochesterからシリコンバレーに出張してStanford大学とXerox Parcを訪問した。その時以来、いつかは、シリコンバレーで仕事をしたいという気持ちが生まれ、その後、日本に帰ってからは、シリコンバレーでキャリア を積みたいという気持ちが日々強くなり、1991年7月1日に実現した。シリコンバレーに来るのに9年かかった。それからは、「何かをしていたい、何かを していなければいけない」、というシリコンバレーの雰囲気の中で、あっという間の20年間だった。
今、私の会社の名前は、Silicon Valley Breeze, LLC ~Like a Breeze in Silicon Valley~。多くの友人に、「何故?」と聞かれる。
私とってシリコンバレー からの誘惑は、静かだが常に私の中にあった。それが、何だったのかが1991年にSFOに降り立ち、Sunnyvaleのホテルにチェックインし、落ち着 いた時に分かった気がした。「この風だ、いつも、静かに絶え間なく吹いているのこの風だ」。シリコンバレーの風は、爽やかに、心地よく、木々を優しくなび かせながら吹く。そして、何よりも、この風にはエネルギーがある、何かのエネルギーがある。私は、このエネルギーに魅せられていたのだ。
シリコンバレー は、価値創造のメッカだ。NASDAQの時価総額トップ10の6社がシリコンバレーの会社、という事がその事を象徴している。シリコンバレーは、イノベー ションのエンジンと呼ばれ、スタンフォードはそのシリコンバレーのエンジンと呼ばれている。DNA関連Bio技術開発、RISK Chipの発明、GPSの発明、DSLの発明、そして、Googleの誕生、、、多くの技術やビジネスがスタンフォードから生まれている。だから、シリコ ンバレーは、「成功」象徴の様に語られる事が多い。それは、間違いない。しかし、シリコンバレーには、成功者よりも実現したい事が思い通りには行かず、何 とかしようとしている人の方が圧倒的に多い。成功者も、成功する迄に多くの経験とラーニングを積み重ね、もがいた末に成功に到達している。ので、シリコン バレーは、上手く行かずにもがいている人がマジョリティーで、成功者は一握りなのた。
シリコンバレーで「もがく」人は 例外無くポジティブだ。皆、エネルギーに満ちあふれ、へこたれず、常に自分の目指す事に向かっている。もがき続けているのだ。この「もがき」のエネルギー は、外に発散するエネルギーだ。このエネルギーが、満ち満ちていて、そのエネルギーをシリコンバレーの風が運んでいるのだ。だから、シリコンバレーの風は 爽やかだが、強いエネルギーの流れなのだ。私は、いつもシリコンバレー の風のように爽やかにエネルギーをたたえて仕事を、遊びを、日々の生活をしていたいと思っている。もちろん、私ももがいている一人だ。私の周りの友人達 も、執拗にもがいている。この魅力にやられ放しで、あっと言う間の20年間が過ぎた。
シリコンバレーで一緒にも仕事をしませんか?
岩村公彦 http://kiwamura.wordpress.com/
Friday, July 29, 2011
JABI ミキサー @ インターソーラー
7月12日から14日までサンフランシスコでインターソーラーが開かれました。セミコンウェストと同時開催ということで多くの人たちが各業界からサ ンフランシスコを訪れました。インターソーラーは太陽光発電・太陽熱関連の商材及びサービスに関連する会社が展示・商談を行う見本市です。この見本市に IBPC大阪ネットワークセンターと大阪から4社ほど会社が出展するということで、JABI はミキサーを開くはこびとなりました。
ミキサー自体は JABI に参加する以前にもいくつかまとめることがありましたが、日本からの参加者主体のミキサーは私にとっては初めてでした。インターソーラーの会場であるモス コーニセンターから徒歩5分以内で行くことができる場所、座らずに立ちながらのネットワーキングができるスペースのある場所、そしておもてなしがある程度 良いところなどの基準がありました。候補にあげた会場はとても少なかったですが、以前行ったことがあるレストランにラウンジのスペースがあることを思い出 し、そこに決定することができました。これに至るまでは3軒の場所の視察を2回、ホテル数軒へのミーティングルームの問い合わせなどをしました。
私は昼過ぎからセミコンウェストとインターソーラーの視察し、IBPC大阪ネットワークセンターのブースへ向かいました。6時に展示を終了されたみ なさんとミキサーの会場であるタイレストランへと流れ、現地では大阪市副市長が合流されました。まずは大永氏の挨拶、そして大阪市副市長の挨拶があり、参 加されたみなさんは飲み物を片手に積極的にネットワークをされていました。中にはワインをボトルでオーダーされた方や、ちょっとした食べ物をみなさんのた めにオーダーされた方がおられたりと、ビジネスネットワークの中にもわきあいあいとした光景も見られました。ミキサー終了後はレストランに残りみなさんと お食事をされた方々もおられました。
私は JABI 初のミキサーは成功であったと思います。目的であるネットワーキングがスムーズにできたことは良かったと思います。JABI としてのクライアントを作っていく、JABI の名前を広めていくということでは、とても小さなステップであったかもしれませんが、とても良いステップを踏んだと思います。小さなステップを確実にこな していき、それらがつながって大きなステップとして JABI が前進するときが来ることを信じています。最後になりましたがお手伝いさせていただきありがとうございました。
Yuki Hashimoto
Yuki Photography/ Oracle
@YukizTweets
リンク: IBPC大阪ネットワークセンター, O-BIC (Osaka Business and Investment Center)
ミキサー自体は JABI に参加する以前にもいくつかまとめることがありましたが、日本からの参加者主体のミキサーは私にとっては初めてでした。インターソーラーの会場であるモス コーニセンターから徒歩5分以内で行くことができる場所、座らずに立ちながらのネットワーキングができるスペースのある場所、そしておもてなしがある程度 良いところなどの基準がありました。候補にあげた会場はとても少なかったですが、以前行ったことがあるレストランにラウンジのスペースがあることを思い出 し、そこに決定することができました。これに至るまでは3軒の場所の視察を2回、ホテル数軒へのミーティングルームの問い合わせなどをしました。
私は昼過ぎからセミコンウェストとインターソーラーの視察し、IBPC大阪ネットワークセンターのブースへ向かいました。6時に展示を終了されたみ なさんとミキサーの会場であるタイレストランへと流れ、現地では大阪市副市長が合流されました。まずは大永氏の挨拶、そして大阪市副市長の挨拶があり、参 加されたみなさんは飲み物を片手に積極的にネットワークをされていました。中にはワインをボトルでオーダーされた方や、ちょっとした食べ物をみなさんのた めにオーダーされた方がおられたりと、ビジネスネットワークの中にもわきあいあいとした光景も見られました。ミキサー終了後はレストランに残りみなさんと お食事をされた方々もおられました。
私は JABI 初のミキサーは成功であったと思います。目的であるネットワーキングがスムーズにできたことは良かったと思います。JABI としてのクライアントを作っていく、JABI の名前を広めていくということでは、とても小さなステップであったかもしれませんが、とても良いステップを踏んだと思います。小さなステップを確実にこな していき、それらがつながって大きなステップとして JABI が前進するときが来ることを信じています。最後になりましたがお手伝いさせていただきありがとうございました。
Yuki Hashimoto
Yuki Photography/ Oracle
@YukizTweets
リンク: IBPC大阪ネットワークセンター, O-BIC (Osaka Business and Investment Center)
Wednesday, July 13, 2011
7/13/2011 大阪市/企業とのミキサー@InterSolar
去る7月12日から14日までサンフランシスコのモスコー二センターでインタ―ソーラー及びセミコンウェストとが開催され、インターソーラーの大阪市、IBPC Osaka Investment Promotion Center, O-BIC (Osaka Business and Investment Center) が主催した大阪企業をフィーチャーしたブースに、4社が出展されました。
7月13日にその参加者有志とJABI会員有志でネットワーキングミキサー(交流会)を開催し、各社のアメリカ進出のスタンス/ニーズであったり、JABI会員の米国進出に関する提供サービス等を含んだ自己紹介等、そして両国の経済状況等を主とした話で盛り上がりました。短期間の通知にもかかわらず、JABI会員8名日本よりの参加者約20名と予想を上回った参加となりました。
冒頭には北山啓三副市長も参加され、JABIの主旨をご理解頂き、有意義な交流会であると評価を頂きました。
JABIによるミキサー、特に展示会にからめたミキサーは今回初めてでしたが、かなり有効であった事が確認されましたので、12月にサンホセで開催されるBIOMEDeviceでも同様なミキサーが可能か検討をしていく予定です。
Wednesday, July 6, 2011
JABIナビゲーターのミッション
私はJABIが名づけた、「ナビゲーター会員」という言葉が好きだ。JABIのナビゲーター会員は、米国の業界がよくわかっている経験豊富なコンサルタント集団である。
弊社ではよく「業界知識」と言っているが、弊社の場合は、バイオ、ライフサイエンス業界において、会社であれ、キーパーソンであれ、製品名であれ、 ある取引名であれ、それが単なる言葉ではなく、2次元、3次元、4次元の知識として知っている。ある製品の話題になれば、その製品がどういう背景でどうし てそれが作られたか、どうしてこの会社はこれをつくり、別の会社は別の方法で作っているのか。それは、特許のせいかもしれないし、あるいは、共同開発の相 手が違うからかもしれない。そのような知識があるからこそ、クライアントの悩みを素早く理解し、そこからより効率よくクライアントを成功に導く。このよう な役割をするのがナビゲーター会員の一つの仕事である。
日本企業は米国企業になめられてしまうことがよくある。この問題こそが、私が米国での生活が長くなるにつれて、自分たちの力でどうにかしたい課題になっていった。以下にいくつかの例を挙げ、ナビゲーターの役割について考える。
(1)米国に無数に存在する米国のベンチャー企業が、日本のベンチャーキャピタルからファンドレイズをしようとする場合がある。本来なら米国のベン チャーキャピタルから資金を集めたほうが、ベンチャーキャピタルの豊富なネットワークにアクセスを持つことができて有利なはずである。しかし、日本のベン チャーキャピタルは意外に人気がある。それは、日本のベンチャーキャピタルは、「お金は出すが、口は出さない」のでマネージメントがし易いと思われている からである。一方で、ライフサイエンス、バイオ系の投資に関しても、私はひどい例をいくつか見てきた。つぶれそうな会社であるのに、それを隠して日本の投 資家から資金を集め、本当にすぐつぶれてしまった例や、マネージメントを全部取り替えてビジネスプランも変え、既存投資家にはほとんど権利を残さないよう にしたにもかかわらず、その事実をきちっと投資家に報告しなかった例。または、巨額の投資を要求しながら、わずかな権利しか日本企業に渡さなかった例。
(2)アメリカからのネタ探しをビジネスにする場合も同様である。新しいネタがどこにあるのか。新しいものを見た時に、それが新しいものだというこ とがわかるのか。どうやったら米国企業のプレゼンテーションに誇張や偽りがないかを見抜くか。海外の案件が不当に高い値段がついて日本企業が買わされる ケースはよく見かける。
私は、普段から、このような状況に日本の企業が陥らないように、自然にゲートキーパー的な役割を果たすことが多い。フェアなディールを行うには、知 識や経験が武器になる。そういう人材が自社内にいることが望ましいかもしれないが、そういうことを専門にしているのがナビゲーターである。
(3)上と逆に、自分の持つ技術を、どうやって海外に売っていくか。日本の重要な発見が、米国企業に安く買いたたかれるケースがある。「海外展開」 に力を入れるばかりに、とにかく契約を結ぶことに専念してしまい、海外の企業のパートナーの言いなりに特許のライセンス権を与えてしまうようなケースも見 かける。一方で、同じ特許の事業化を行っている国内企業は、海外企業より厳しい条件を与えられたりする。そうすると、国内企業は海外企業より不利な条件で 製品化を行わなくてはいけなくなる。そして、関係者に聞くと、「海外での実績は、国内向けのアピールでもありますから、この技術が海外で認められた、とい うことが国内のお客さんにわかればいいのです」と答えることがある。しかし、これでは日本の国家的利益を損なわないだろうか?
ナビゲーターは、日本発の技術を見て、それが世界に通用するものであるか、あるいは通用するものにするにはどうしたらよいか、それがわかる。あるい はその場でわからなくても、それを知る手段やノウハウを持っている。価値のあるものであれば、米国のより良質な顧客やパートナーを複数見つけてくること で、技術の価値を高めることもできる。私の専門であるバイオ、ライフサイエンスの分野では、今幹細胞ブームになっていて、新しい特許が次々に成立してお り、分野がグローバル化し、日本の競争力が試される時が来ている。iPS細胞という細胞の作成技術は日本発の技術である。日本発の技術を使って、どうやっ て、人々の健康のために技術を生かすことができ、どのように日本の産業を活性させることができるか。
私自身もナビゲーター会員として、関連世界の全体像を把握することで、上述のように日本企業が不利になるような状況を少しでも改善し、クライアントの利益を守ることをミッションとし、日本企業の健全なグローバル化に貢献したいと思っている。
二村 晶子 (InfiniteBio)
弊社ではよく「業界知識」と言っているが、弊社の場合は、バイオ、ライフサイエンス業界において、会社であれ、キーパーソンであれ、製品名であれ、 ある取引名であれ、それが単なる言葉ではなく、2次元、3次元、4次元の知識として知っている。ある製品の話題になれば、その製品がどういう背景でどうし てそれが作られたか、どうしてこの会社はこれをつくり、別の会社は別の方法で作っているのか。それは、特許のせいかもしれないし、あるいは、共同開発の相 手が違うからかもしれない。そのような知識があるからこそ、クライアントの悩みを素早く理解し、そこからより効率よくクライアントを成功に導く。このよう な役割をするのがナビゲーター会員の一つの仕事である。
日本企業は米国企業になめられてしまうことがよくある。この問題こそが、私が米国での生活が長くなるにつれて、自分たちの力でどうにかしたい課題になっていった。以下にいくつかの例を挙げ、ナビゲーターの役割について考える。
(1)米国に無数に存在する米国のベンチャー企業が、日本のベンチャーキャピタルからファンドレイズをしようとする場合がある。本来なら米国のベン チャーキャピタルから資金を集めたほうが、ベンチャーキャピタルの豊富なネットワークにアクセスを持つことができて有利なはずである。しかし、日本のベン チャーキャピタルは意外に人気がある。それは、日本のベンチャーキャピタルは、「お金は出すが、口は出さない」のでマネージメントがし易いと思われている からである。一方で、ライフサイエンス、バイオ系の投資に関しても、私はひどい例をいくつか見てきた。つぶれそうな会社であるのに、それを隠して日本の投 資家から資金を集め、本当にすぐつぶれてしまった例や、マネージメントを全部取り替えてビジネスプランも変え、既存投資家にはほとんど権利を残さないよう にしたにもかかわらず、その事実をきちっと投資家に報告しなかった例。または、巨額の投資を要求しながら、わずかな権利しか日本企業に渡さなかった例。
(2)アメリカからのネタ探しをビジネスにする場合も同様である。新しいネタがどこにあるのか。新しいものを見た時に、それが新しいものだというこ とがわかるのか。どうやったら米国企業のプレゼンテーションに誇張や偽りがないかを見抜くか。海外の案件が不当に高い値段がついて日本企業が買わされる ケースはよく見かける。
私は、普段から、このような状況に日本の企業が陥らないように、自然にゲートキーパー的な役割を果たすことが多い。フェアなディールを行うには、知 識や経験が武器になる。そういう人材が自社内にいることが望ましいかもしれないが、そういうことを専門にしているのがナビゲーターである。
(3)上と逆に、自分の持つ技術を、どうやって海外に売っていくか。日本の重要な発見が、米国企業に安く買いたたかれるケースがある。「海外展開」 に力を入れるばかりに、とにかく契約を結ぶことに専念してしまい、海外の企業のパートナーの言いなりに特許のライセンス権を与えてしまうようなケースも見 かける。一方で、同じ特許の事業化を行っている国内企業は、海外企業より厳しい条件を与えられたりする。そうすると、国内企業は海外企業より不利な条件で 製品化を行わなくてはいけなくなる。そして、関係者に聞くと、「海外での実績は、国内向けのアピールでもありますから、この技術が海外で認められた、とい うことが国内のお客さんにわかればいいのです」と答えることがある。しかし、これでは日本の国家的利益を損なわないだろうか?
ナビゲーターは、日本発の技術を見て、それが世界に通用するものであるか、あるいは通用するものにするにはどうしたらよいか、それがわかる。あるい はその場でわからなくても、それを知る手段やノウハウを持っている。価値のあるものであれば、米国のより良質な顧客やパートナーを複数見つけてくること で、技術の価値を高めることもできる。私の専門であるバイオ、ライフサイエンスの分野では、今幹細胞ブームになっていて、新しい特許が次々に成立してお り、分野がグローバル化し、日本の競争力が試される時が来ている。iPS細胞という細胞の作成技術は日本発の技術である。日本発の技術を使って、どうやっ て、人々の健康のために技術を生かすことができ、どのように日本の産業を活性させることができるか。
私自身もナビゲーター会員として、関連世界の全体像を把握することで、上述のように日本企業が不利になるような状況を少しでも改善し、クライアントの利益を守ることをミッションとし、日本企業の健全なグローバル化に貢献したいと思っている。
二村 晶子 (InfiniteBio)
Wednesday, June 1, 2011
オレンジカウンティーでの活動
出稼ぎの様に、アーバインからべーエリアに2週間ごとに出張している。スマートフォン、タブレットPCのハイテク産業、ソーラーパネル関連のエコ事 業、電気を使用するEV車、バーコードに代わるRFIDタグ等など。インテリジェンス、エコ、健康、美容に関係する商品や部品に精力を注いでいる。
しかし出稼ぎに出ていない時期はアーバインに居ながらそれなりの上記の情報収集以外にも多少文化活動もしている。多くある中で、今回は下記協力しているイベントを紹介します。
文化編: 本多豊國画伯(墨絵画家、絵本作家)のサポート
何かのご縁で、本多画伯と面識を持ち、多彩な画風に引かれ作品も何点か持っている。当時ハイチ大地震一年後にまだ苦しんでいる子供の支援に、一緒に救済策 を練り、本多画伯より、日本では1枚20~30万円もするオリジナルのハガキ絵を十数枚預かり、売上をハイチの子供のために使用する活動をしている。
今後素晴らしい作品を米国にも広めようとする矢先に、東日本大震災が起き、皆さんが何が出来ると考える中、画伯が早速ポストカードセット(3枚セッ ト)を作成して支援活動を開始した。下記述べるKPJがその中の1枚の作品をTシャツに印刷し、子供支援のために販売開始している。
http://www.nekomachi.com/news/log/110514/01/
文化編が救済編に成りつつあるが、引続き文化を愛する気持ちを持ち続けていく予定である。
東日本大震災支援編: KIDS PROJECT JAPAN (KPJ NPO)のサポート
KIDS PROJECT JAPANとは、3月11日の東日本大震災の後、「支援の届かない子供たちへの支援」を目的に、オレンジカウンティーに住む日本人有志により立ち上げたNPO法人である。長期的視野に立ち、直接子供達に必要な支援活動を継続して行く。
上記本多画伯の賛同を得て、Tシャツを販売しているだけでなく、オレンジカウンティーのインド人コミュニティーにも協賛を得て、チャリティーコン サート開催してもらい、またメンバーの一人が実際被災地に入り、帰米後に現地からの取材報告会を開き、参加者からも寄付金を集った。
JABIのメンバーも各自で支援、救済に頑張り、日本の復興のために力を出しているが、私も微力ながら足の長い支援をして行く所存である。
日本文化紹介及びエンターテーメント編: OC JAPAN FAIR 2011イベントのサポート
OC JAPAN FAIRの開催テーマは、当初はアニメやゲームなどのいわゆる「オタクカルチャー」をイメージして語られることの多かった「Cool Japan」であるが、近年は、日本が世界に誇る文化を語る上で、大きなコンセプトとして「Cool Japan」という言葉が使われる。 昨年は、日本の経済産業省が「クールジャパン室」を設立し、日本生まれの「デザイン、ファッション、食」を世界に 知ってもらうために国をあげての大きなコンセプトとなっているほどである。OC JAPAN FAIRは、日本人が海外に誇れる様々なCool Japan。そして日本人以外が考える「Cool Japan」との融合が「Real Cool Japan」と考え、Real Cool Japanを作り上げるキッカケになるものと考え、食だけに留まらずデザイン性や機能性に優れた日本社メーカーを幅広くPRしていくイベントである。
昨年は2年目にして、日本総領事やアーバイン市長が挨拶するなど1.万人5千人を超えるビックイベントになった。今年は9月10日に開催される予定 である、日本文化を追求するアメリカ人やアジアの方が多く参加し、Cool Japanをもっと認知してもらうように協力をしている。勿論、東日本大震災支援もこのイベントで行われる。
利己だけでなく、利他の気持ちも持たないといけないので、自己啓発のためにも各プロジェクトに参与しながら、精神面を強化していく予定である。このブログは宣伝の場でないため、上記にご興味のある方に詳細をご紹介いたします。
長富中宏
しかし出稼ぎに出ていない時期はアーバインに居ながらそれなりの上記の情報収集以外にも多少文化活動もしている。多くある中で、今回は下記協力しているイベントを紹介します。
文化編: 本多豊國画伯(墨絵画家、絵本作家)のサポート
何かのご縁で、本多画伯と面識を持ち、多彩な画風に引かれ作品も何点か持っている。当時ハイチ大地震一年後にまだ苦しんでいる子供の支援に、一緒に救済策 を練り、本多画伯より、日本では1枚20~30万円もするオリジナルのハガキ絵を十数枚預かり、売上をハイチの子供のために使用する活動をしている。
今後素晴らしい作品を米国にも広めようとする矢先に、東日本大震災が起き、皆さんが何が出来ると考える中、画伯が早速ポストカードセット(3枚セッ ト)を作成して支援活動を開始した。下記述べるKPJがその中の1枚の作品をTシャツに印刷し、子供支援のために販売開始している。
http://www.nekomachi.com/news/log/110514/01/
文化編が救済編に成りつつあるが、引続き文化を愛する気持ちを持ち続けていく予定である。
東日本大震災支援編: KIDS PROJECT JAPAN (KPJ NPO)のサポート
KIDS PROJECT JAPANとは、3月11日の東日本大震災の後、「支援の届かない子供たちへの支援」を目的に、オレンジカウンティーに住む日本人有志により立ち上げたNPO法人である。長期的視野に立ち、直接子供達に必要な支援活動を継続して行く。
上記本多画伯の賛同を得て、Tシャツを販売しているだけでなく、オレンジカウンティーのインド人コミュニティーにも協賛を得て、チャリティーコン サート開催してもらい、またメンバーの一人が実際被災地に入り、帰米後に現地からの取材報告会を開き、参加者からも寄付金を集った。
JABIのメンバーも各自で支援、救済に頑張り、日本の復興のために力を出しているが、私も微力ながら足の長い支援をして行く所存である。
日本文化紹介及びエンターテーメント編: OC JAPAN FAIR 2011イベントのサポート
OC JAPAN FAIRの開催テーマは、当初はアニメやゲームなどのいわゆる「オタクカルチャー」をイメージして語られることの多かった「Cool Japan」であるが、近年は、日本が世界に誇る文化を語る上で、大きなコンセプトとして「Cool Japan」という言葉が使われる。 昨年は、日本の経済産業省が「クールジャパン室」を設立し、日本生まれの「デザイン、ファッション、食」を世界に 知ってもらうために国をあげての大きなコンセプトとなっているほどである。OC JAPAN FAIRは、日本人が海外に誇れる様々なCool Japan。そして日本人以外が考える「Cool Japan」との融合が「Real Cool Japan」と考え、Real Cool Japanを作り上げるキッカケになるものと考え、食だけに留まらずデザイン性や機能性に優れた日本社メーカーを幅広くPRしていくイベントである。
昨年は2年目にして、日本総領事やアーバイン市長が挨拶するなど1.万人5千人を超えるビックイベントになった。今年は9月10日に開催される予定 である、日本文化を追求するアメリカ人やアジアの方が多く参加し、Cool Japanをもっと認知してもらうように協力をしている。勿論、東日本大震災支援もこのイベントで行われる。
利己だけでなく、利他の気持ちも持たないといけないので、自己啓発のためにも各プロジェクトに参与しながら、精神面を強化していく予定である。このブログは宣伝の場でないため、上記にご興味のある方に詳細をご紹介いたします。
長富中宏
Tuesday, May 24, 2011
企業訪問、どうせなら貰って嬉しいお土産を
JABIのブログを読まれる方はとてもお忙しい人が多いので手短にしたためます。
日本から企業訪問で来られる方々のお世話をする機会がありますが、訪問先にお持ちになられるお土産には残念ながら不人気なものもあります。例えば、富士山 の横でお相撲さんが四股を踏んでいる絵柄の扇子とか、五重塔とやけに派手な舞妓さんの絵柄が交互に入っているコースターセットなど。このあたりは時間がな く、大急ぎで空港で買うしかなかったというアイテム達でしょう。近年に入り、だいぶこれらのアイテムが企業訪問の際のお土産になることは少なくなってはい ますが、時折、企業訪問先の帰り際で登場します。中には、あちらこちらで配る為に買ってきたものがあまってしまい日本に持ち帰るにはかさ張るし、そうなる と私どもが丁重に引き取ることになるのですが、さてさて、どこにも流用できず戸棚の中に溜まっています。
たまたま訪問される方の中に、お土産として何か持っていきたいが、何がいいかわからないという方がいたので、上記のような話しをすると、結局お土産もセン スの問題ということに。外国人に渡すので日本文化を象徴するものがいいかとなりますが、日本人だったら買わないし、差上げないなと思うものは避けたいもの です。
さて、企業訪問先で貰って喜ばれて、それなりに先方のデスクの上で使われているものでは、USBメモリー、付箋セットやノートなど。以前日本からお土産で いただいたノートをアメリカ現地のエンジニアが使い易いと言って愛用していましたが、電話を片手で持ち、もう片方でメモをとっていても、そのノートはきち んと開いたままで、押さえておく必要がないと言っていました。こちらでよくあるメモ用ノートは表紙と縫い目のところが固くて押さえてないとパタンと閉じて しまいます。日本の文房具は使いやすく、デザインもユニークなものがあるので嬉しがる方が多いです。それと持っていく側もかさ張らないというのも助かりま す。あと月並みですが、クッキーなどのお菓子なども人気があります。
しかしながら、必ず何か持っていかなくてはいけないというものでもなく、それでなくても忙しい中、お土産で心を悩ますことは無いです。ただ、日本人の文化 的もしくは、慣習的な感覚では、ちょっとした心遣いを手渡したら取り合えず安心ということもあるでしょうか。その際はどうせなら貰って嬉しい、センスのあ るものを選びたいものです。
まだまだアイデアはあると思いますが、“ちょっとお土産”で気の利いたものなどがありましたらブログにご投稿下さい。 それでは今日も良い日でありますように。
Akiko Sharp
IncuBee, Inc.
日本から企業訪問で来られる方々のお世話をする機会がありますが、訪問先にお持ちになられるお土産には残念ながら不人気なものもあります。例えば、富士山 の横でお相撲さんが四股を踏んでいる絵柄の扇子とか、五重塔とやけに派手な舞妓さんの絵柄が交互に入っているコースターセットなど。このあたりは時間がな く、大急ぎで空港で買うしかなかったというアイテム達でしょう。近年に入り、だいぶこれらのアイテムが企業訪問の際のお土産になることは少なくなってはい ますが、時折、企業訪問先の帰り際で登場します。中には、あちらこちらで配る為に買ってきたものがあまってしまい日本に持ち帰るにはかさ張るし、そうなる と私どもが丁重に引き取ることになるのですが、さてさて、どこにも流用できず戸棚の中に溜まっています。
たまたま訪問される方の中に、お土産として何か持っていきたいが、何がいいかわからないという方がいたので、上記のような話しをすると、結局お土産もセン スの問題ということに。外国人に渡すので日本文化を象徴するものがいいかとなりますが、日本人だったら買わないし、差上げないなと思うものは避けたいもの です。
さて、企業訪問先で貰って喜ばれて、それなりに先方のデスクの上で使われているものでは、USBメモリー、付箋セットやノートなど。以前日本からお土産で いただいたノートをアメリカ現地のエンジニアが使い易いと言って愛用していましたが、電話を片手で持ち、もう片方でメモをとっていても、そのノートはきち んと開いたままで、押さえておく必要がないと言っていました。こちらでよくあるメモ用ノートは表紙と縫い目のところが固くて押さえてないとパタンと閉じて しまいます。日本の文房具は使いやすく、デザインもユニークなものがあるので嬉しがる方が多いです。それと持っていく側もかさ張らないというのも助かりま す。あと月並みですが、クッキーなどのお菓子なども人気があります。
しかしながら、必ず何か持っていかなくてはいけないというものでもなく、それでなくても忙しい中、お土産で心を悩ますことは無いです。ただ、日本人の文化 的もしくは、慣習的な感覚では、ちょっとした心遣いを手渡したら取り合えず安心ということもあるでしょうか。その際はどうせなら貰って嬉しい、センスのあ るものを選びたいものです。
まだまだアイデアはあると思いますが、“ちょっとお土産”で気の利いたものなどがありましたらブログにご投稿下さい。 それでは今日も良い日でありますように。
Akiko Sharp
IncuBee, Inc.
Tuesday, May 17, 2011
タイ・ロングステイプランの動機を訊かれて
初めに文章の伝達力について一言ブチたい。E-mailが普及して電話連絡を省いても連絡出来る便利な世の中になったのですが、最近E-mailは一方通 行だと感じるようになった。文章には意思の疎通が目的の一つにあるがが、自分の思い入れがある為、相手にこちらの意向(趣旨)を伝えたつもりが伝わらない 時がある。相手は相手で思い入れがあるからだろう。やはり肉声を聞き、顔と顔を突き合わして話した方が意思伝達には都合がよいが、昨今のグローバル時代に は時間が無さ過ぎる。それでは本題に入りましょう。
*どうしてその考えに至ったのか?
結論から答えますと、わたしの場合は性格と年齢的人生観からです。性格は面倒臭がり屋で怠け者。それ故、何か問題があると逃げてしまう。逃げの天才で す。問題が生じると逃げて過ごしていました。ですから60歳を迎えるにあたって、残りの人生もあくせくと働かずのんびりした暮らしをしたいと願った訳で す。一昔前の親父の時代には一般的に55歳~60歳が定年で、リタイヤメント生活が始められたような記憶があります。かつて日本社会では55歳を働ける限 界基準としていました。ところが現在は55歳では年金は支給されず、(その代り、皮肉な事に早期退職制度が普及している)アメリカでもいつの間にか62歳 からしか年金を受け取れなくなったばかりか、66歳の受給額まで待たないと経済的にリタイヤ生活は出来ません。おまけに夫婦二人の年金を足しても危うい暮 ししかできない現実の壁にぶちあたりました。(資産があれば別でしょうが)チョイスは2つです。甘んじてぎりぎりの老後生活に耐えるか、暮らしに必要な費 用をどこからか捻出するか、です。わたしの場合、いまの状況ではどちらも無理です。
ではどうすればよいのか?・・・・そこで発想の転換(逃げの極地)です。マルチハビテーション(またはマルチビジテーション)を考え出しました。
アメリカに未練はないのですが本拠地をサンフランシスコ近郊として、物価の安い国へ何ヶ月か滞在すればリビングコストが浮きます。タダ物価の安い国であれ ばどこでも良い訳ではありません。最初に考慮しなければならないのは治安の問題と気候条件です。アメリカの隣国メキシコは気候も好いし、物価も安いのです が、治安が心配。治安の良い、日本やヨーロッパの先進国は物価が高いのでパス、この二つの条件を満たす場所として、物価の安いアジア圏に焦点を合わせた。
次に海外居住生活で心配なのが医療水準(技術)。物価の安さではラオス、ミャンマー、カンボジア、ベトナム、チャイナ(上海、北京を除く)などだが、治 安や医療水準に問題があるので没。医療技術の高いマレーシアかタイに絞った。マレーシアはアジア圏では日本人に一番人気のあるロングステイ国であるが、わ たしはここ数年、大小企業が目白押しに進出しているタイを敢えてチョイスした。その理由は単純だ。マレーシアの人口の80%以上がイスラム教信者の国と比 べ、タイは90%が仏教信者である。宗教差別をするわけではないが、日本人のわたしは仏教徒の方が馴染みやすいからだった。
また食生活もロングステイには重要な条件の一つだ。いくら安くて美味しくても毎日タイ料理ばかり食べているわけにはいかない。日本人はやはり日本食を好 む。幸い、タイでは日本食品が日本にいるのと遜色が無いほど手に入る。
決定打は高齢者介護施設が充実している事だ。いまのところいつでも入居可能だし、人件費が安いので介護人が十分に足りている。わたし達夫婦も体の自由が 利かなくなったらお世話になろうと考えている。アメリカも日本も低額所得者の高齢者施設は2~3年の空き待ちのようだ。それもギャランティーではない。戦 後のベビーブーマー達が今年で65歳を迎えるにあたって、今後十年間は高齢者人口の増加は免れないのに日米では低所得者層高齢者施設が不足している。その 事を両国の行政機関も熟知しているが、財政赤字を抱えていて手付かづの状態である。
インターネットでロングステイを検索すると、わたしと同じ考えのマルチハビテーションを斡旋する会社があった。近年の元気な高齢者に相応しいライフスタ イルを推奨している。元気なうちは海外生活も楽しむべきであり、いざ介護が必要な時はタイへ移住すればいい、なんと気楽な人生だろう。(もちろん、アメリ カでも日本でも生活にゆとりのある人はタイへ移住する必要もないのだが)
そんな折、あの東北地震、津波、原発災害が起きた。死者や行方不明者を合わせると3万人とも4万人とも言われる。幸い助かった人達も家を失くし、仮設住 宅が割り当てられるまで他に行き場所がなく、避難所生活を余儀なくせねばならない。そんな中でリタイヤ生活を送っている高齢者には精神的に追い詰められて いる人も出ているのではないだろうか?選択の余地がなければさらに精神的負担は加速する。わたしは精神科医ではないがこんな時、選択の自由があれば救われ るのでは?逃げ場所があるということは選択の自由があるということではないだろうか。
話は飛躍するがアメリカの豊かさとは何か、といつも考えている。わたしが渡米した37年前、驚愕といってもけっして大袈裟ではないカルチャーショックに あった。いまの日本の若者には想像もつかない程、日米間では生活水準にギャップがあった。唯一、日本がアメリカより優れていたのは食文化だけだった。では 豊かさとは何か?それは選択の豊富さと自由な選択ではないだろうか・・・・
電子辞書で“リタイヤメント”を引くと、隠遁、隠居、退職、引退とある。社会人を辞めて余生をのんびり暮らすと言う事だ。わたしもリタイヤメント生活を 間近にして心の準備をしている。
5月17日(雨)2011年
今井 (イマイ企画)
JABI MEMBER
*どうしてその考えに至ったのか?
結論から答えますと、わたしの場合は性格と年齢的人生観からです。性格は面倒臭がり屋で怠け者。それ故、何か問題があると逃げてしまう。逃げの天才で す。問題が生じると逃げて過ごしていました。ですから60歳を迎えるにあたって、残りの人生もあくせくと働かずのんびりした暮らしをしたいと願った訳で す。一昔前の親父の時代には一般的に55歳~60歳が定年で、リタイヤメント生活が始められたような記憶があります。かつて日本社会では55歳を働ける限 界基準としていました。ところが現在は55歳では年金は支給されず、(その代り、皮肉な事に早期退職制度が普及している)アメリカでもいつの間にか62歳 からしか年金を受け取れなくなったばかりか、66歳の受給額まで待たないと経済的にリタイヤ生活は出来ません。おまけに夫婦二人の年金を足しても危うい暮 ししかできない現実の壁にぶちあたりました。(資産があれば別でしょうが)チョイスは2つです。甘んじてぎりぎりの老後生活に耐えるか、暮らしに必要な費 用をどこからか捻出するか、です。わたしの場合、いまの状況ではどちらも無理です。
ではどうすればよいのか?・・・・そこで発想の転換(逃げの極地)です。マルチハビテーション(またはマルチビジテーション)を考え出しました。
アメリカに未練はないのですが本拠地をサンフランシスコ近郊として、物価の安い国へ何ヶ月か滞在すればリビングコストが浮きます。タダ物価の安い国であれ ばどこでも良い訳ではありません。最初に考慮しなければならないのは治安の問題と気候条件です。アメリカの隣国メキシコは気候も好いし、物価も安いのです が、治安が心配。治安の良い、日本やヨーロッパの先進国は物価が高いのでパス、この二つの条件を満たす場所として、物価の安いアジア圏に焦点を合わせた。
次に海外居住生活で心配なのが医療水準(技術)。物価の安さではラオス、ミャンマー、カンボジア、ベトナム、チャイナ(上海、北京を除く)などだが、治 安や医療水準に問題があるので没。医療技術の高いマレーシアかタイに絞った。マレーシアはアジア圏では日本人に一番人気のあるロングステイ国であるが、わ たしはここ数年、大小企業が目白押しに進出しているタイを敢えてチョイスした。その理由は単純だ。マレーシアの人口の80%以上がイスラム教信者の国と比 べ、タイは90%が仏教信者である。宗教差別をするわけではないが、日本人のわたしは仏教徒の方が馴染みやすいからだった。
また食生活もロングステイには重要な条件の一つだ。いくら安くて美味しくても毎日タイ料理ばかり食べているわけにはいかない。日本人はやはり日本食を好 む。幸い、タイでは日本食品が日本にいるのと遜色が無いほど手に入る。
決定打は高齢者介護施設が充実している事だ。いまのところいつでも入居可能だし、人件費が安いので介護人が十分に足りている。わたし達夫婦も体の自由が 利かなくなったらお世話になろうと考えている。アメリカも日本も低額所得者の高齢者施設は2~3年の空き待ちのようだ。それもギャランティーではない。戦 後のベビーブーマー達が今年で65歳を迎えるにあたって、今後十年間は高齢者人口の増加は免れないのに日米では低所得者層高齢者施設が不足している。その 事を両国の行政機関も熟知しているが、財政赤字を抱えていて手付かづの状態である。
インターネットでロングステイを検索すると、わたしと同じ考えのマルチハビテーションを斡旋する会社があった。近年の元気な高齢者に相応しいライフスタ イルを推奨している。元気なうちは海外生活も楽しむべきであり、いざ介護が必要な時はタイへ移住すればいい、なんと気楽な人生だろう。(もちろん、アメリ カでも日本でも生活にゆとりのある人はタイへ移住する必要もないのだが)
そんな折、あの東北地震、津波、原発災害が起きた。死者や行方不明者を合わせると3万人とも4万人とも言われる。幸い助かった人達も家を失くし、仮設住 宅が割り当てられるまで他に行き場所がなく、避難所生活を余儀なくせねばならない。そんな中でリタイヤ生活を送っている高齢者には精神的に追い詰められて いる人も出ているのではないだろうか?選択の余地がなければさらに精神的負担は加速する。わたしは精神科医ではないがこんな時、選択の自由があれば救われ るのでは?逃げ場所があるということは選択の自由があるということではないだろうか。
話は飛躍するがアメリカの豊かさとは何か、といつも考えている。わたしが渡米した37年前、驚愕といってもけっして大袈裟ではないカルチャーショックに あった。いまの日本の若者には想像もつかない程、日米間では生活水準にギャップがあった。唯一、日本がアメリカより優れていたのは食文化だけだった。では 豊かさとは何か?それは選択の豊富さと自由な選択ではないだろうか・・・・
電子辞書で“リタイヤメント”を引くと、隠遁、隠居、退職、引退とある。社会人を辞めて余生をのんびり暮らすと言う事だ。わたしもリタイヤメント生活を 間近にして心の準備をしている。
5月17日(雨)2011年
今井 (イマイ企画)
JABI MEMBER
Sunday, May 8, 2011
誰も語らない起業家に必要な能力
まず前置きとして。以前にオバマ減税の効果について、滔々とブログを書いてみた。会計・経理関係の顧客からはかなり評判が良かったのだが、一般人にはさっ ぱりだったようだ。矢張り、専門の議題と言うのはブログに向かないようである。会計士として働いて、携わった企業は軽く100社を超えた。シリコンバレー での米国ベンチャー会社も30社以上は担当した物だ。人は、起業して成功するタイプの人間として、良く才能、人徳、努力等を挙げて礼賛する。確かにその通 りだ。類稀なる才能。人を惹き付ける魅力。寝食をも惜しまぬ努力。どの本を手に取っても、苦労話が美談として並んでいる。然し、起業家に必要な能力とは果 たしてそれだけなのだろうか。今回、私自身の経験と、今まで触れ合ってきた起業家達を観察した上で、私の独断と偏見を以って、誰も触れない、起業家に必要 な能力を記してみた。
1.嫌われ力。どの本を読んでも、人を惹き付ける魅力が必要、と書いてある物だ。だが、私は敢えて嫌われ力を提示する。何故か。それは成功する起業家とは、必 ず嫌われる存在だからである。起業家に秀逸した才能があると仮定して、その能力を皆が理解出来る訳では無い。スタートアップ時は激務になる事も、凡人には 行く先が見えない事も多い。奇人変人と言われる事もあるだろう。優秀な起業家は、部下に対しても必然的に仕事のハードルが高くなる。起業家のビジョンを理 解出来ない人達は、彼をほら吹き呼ばわりして辞めていく事だろう。米国ではスティーブ・ジョブス、日本では孫正義と言った名だたる起業家ですら、理解され ない時代を過ごした。起業家は八方美人で務まる物では無い。理解出来ない者に嫌われる事を厭わぬ力。だから嫌われ力が必要なのである。
2.孤独耐力。何と言っても起業家が一番悩むのが孤独感。こればかりは起業をしてみた人間にしか分からないだろうが、組織の頂点に立つ人間という物は、周りの 理解を得られない事に苦しむ。組織の下の人間であれば、お互いつるんで上司の愚痴を言いながら一杯、等とやる物だが、社長ともなると社内の者に愚痴をこぼ し回る訳にはいかないし、社外の者と話しても、真に理解してくれる訳では無い。前述の通り、優秀な起業家であったとしても、周りが理解してくれるとは限ら ない。起業家は、ただ黙って孤独に耐える能力を要求されるのである。
3.睡眠力。起業家に掛かるプレッシャーと言うのは、並大抵な物では無い。資金繰り、企画・開発、納期、人事、顧客対応等々重大な問題が目白押しである。起業 家とは、常に課題の山の上に寝ている存在なのである。しかも、その山とは、成功すれば益々大きくなり、失敗すれば剣山となる。この重圧に、並の人間であれ ば眠れぬ日々を過ごすだろう。睡眠不足の頭で仕事に望み、効率の悪い仕事をして、作業時間が延び、また睡眠時間が減る。この負のスパイラルに陥る起業家も いる事だろう。重圧の下にあったとしても、強かに眠れる力。これは起業家にとって、かなり重要な資質である。
4.思い込み力。信念、と言えば聞こえはいいが、未来の予想等、誰に出来る訳も無い。経済学者の予想は大概外れるものだ。開発する商品・サービスが売れる、と 言うのは例え各界のスペシャリストを招聘し、侃々愕々の議論をした所で、分かる物では無い。AppleのiPadも、元々は大して売れる見込みが無い商品 だった物を、ジョブスの鶴の一声で開発に至ったと言う。商品の開発・売込みを成功させる力と言うのは、哲学的な信念と言うより、思い込みに近いのでは無か ろうか。「俺が作ったこの製品を、消費者は便利に(或いは楽しく、等々)思い、買ってくれるに違いない」。この重大な思い込みこそが、起業家を動かす力に なる。よって、私は起業家には思い込み力が必要だと思うのである。
5.インターバル走力。起業に際し、大変な労力が必要となる事は言う間でも無い。それには全速力で膨大な量の仕事をこなす、短距離走の力が要求される。特に新 しい分野の仕事を開拓しようとしている場合、アイデアを競合他社に負けないスピードで実現する事が、競争力を生む。が、それだけでは会社の運営を続ける事 は出来ない。全速力で起業を成功させた後は、次のフェーズに向けて休息を取りつつプランを練り、また次のプロジェクトを全速力で成功させる。この繰り返し が出来る事が、スタートアップ企業が本当に成功するか否かの分かれ道になる。だから、インターバル走力が、起業家にとって不可欠な訳である。
以上、立派な本では見掛けない、起業家に必要な能力と言うものをつらつらと書いてみた。勿論、起業家に関する本で、彼が偏屈であり、嫌われる事もある、と は書いてある事はあるが、実はそれを厭わない事こそが、能力の真髄である、と断じてある本は少ないと思う。(個人的には見た事が無い。)最近、日本で起業 がある程度ブームになって来ているようだが、起業家になる為には、後天性の努力だけで無く、その人が育った環境、先天性の性格等が必要だとは、誰も言わな い。努力だけで成功する物では無く、ある程度の素質と言う物も、起業家になるには必要な要素だと感じるのである。
私の独断と偏見のみで、書いてみたブログ記事である訳だが、起業家の皆さんがどう思われるか、感想を聞いてみたいものだ。どこまで、私の見立てに賛同して 貰えるのだろうか。
高野大輔
米国公認会計士
1.嫌われ力。どの本を読んでも、人を惹き付ける魅力が必要、と書いてある物だ。だが、私は敢えて嫌われ力を提示する。何故か。それは成功する起業家とは、必 ず嫌われる存在だからである。起業家に秀逸した才能があると仮定して、その能力を皆が理解出来る訳では無い。スタートアップ時は激務になる事も、凡人には 行く先が見えない事も多い。奇人変人と言われる事もあるだろう。優秀な起業家は、部下に対しても必然的に仕事のハードルが高くなる。起業家のビジョンを理 解出来ない人達は、彼をほら吹き呼ばわりして辞めていく事だろう。米国ではスティーブ・ジョブス、日本では孫正義と言った名だたる起業家ですら、理解され ない時代を過ごした。起業家は八方美人で務まる物では無い。理解出来ない者に嫌われる事を厭わぬ力。だから嫌われ力が必要なのである。
2.孤独耐力。何と言っても起業家が一番悩むのが孤独感。こればかりは起業をしてみた人間にしか分からないだろうが、組織の頂点に立つ人間という物は、周りの 理解を得られない事に苦しむ。組織の下の人間であれば、お互いつるんで上司の愚痴を言いながら一杯、等とやる物だが、社長ともなると社内の者に愚痴をこぼ し回る訳にはいかないし、社外の者と話しても、真に理解してくれる訳では無い。前述の通り、優秀な起業家であったとしても、周りが理解してくれるとは限ら ない。起業家は、ただ黙って孤独に耐える能力を要求されるのである。
3.睡眠力。起業家に掛かるプレッシャーと言うのは、並大抵な物では無い。資金繰り、企画・開発、納期、人事、顧客対応等々重大な問題が目白押しである。起業 家とは、常に課題の山の上に寝ている存在なのである。しかも、その山とは、成功すれば益々大きくなり、失敗すれば剣山となる。この重圧に、並の人間であれ ば眠れぬ日々を過ごすだろう。睡眠不足の頭で仕事に望み、効率の悪い仕事をして、作業時間が延び、また睡眠時間が減る。この負のスパイラルに陥る起業家も いる事だろう。重圧の下にあったとしても、強かに眠れる力。これは起業家にとって、かなり重要な資質である。
4.思い込み力。信念、と言えば聞こえはいいが、未来の予想等、誰に出来る訳も無い。経済学者の予想は大概外れるものだ。開発する商品・サービスが売れる、と 言うのは例え各界のスペシャリストを招聘し、侃々愕々の議論をした所で、分かる物では無い。AppleのiPadも、元々は大して売れる見込みが無い商品 だった物を、ジョブスの鶴の一声で開発に至ったと言う。商品の開発・売込みを成功させる力と言うのは、哲学的な信念と言うより、思い込みに近いのでは無か ろうか。「俺が作ったこの製品を、消費者は便利に(或いは楽しく、等々)思い、買ってくれるに違いない」。この重大な思い込みこそが、起業家を動かす力に なる。よって、私は起業家には思い込み力が必要だと思うのである。
5.インターバル走力。起業に際し、大変な労力が必要となる事は言う間でも無い。それには全速力で膨大な量の仕事をこなす、短距離走の力が要求される。特に新 しい分野の仕事を開拓しようとしている場合、アイデアを競合他社に負けないスピードで実現する事が、競争力を生む。が、それだけでは会社の運営を続ける事 は出来ない。全速力で起業を成功させた後は、次のフェーズに向けて休息を取りつつプランを練り、また次のプロジェクトを全速力で成功させる。この繰り返し が出来る事が、スタートアップ企業が本当に成功するか否かの分かれ道になる。だから、インターバル走力が、起業家にとって不可欠な訳である。
以上、立派な本では見掛けない、起業家に必要な能力と言うものをつらつらと書いてみた。勿論、起業家に関する本で、彼が偏屈であり、嫌われる事もある、と は書いてある事はあるが、実はそれを厭わない事こそが、能力の真髄である、と断じてある本は少ないと思う。(個人的には見た事が無い。)最近、日本で起業 がある程度ブームになって来ているようだが、起業家になる為には、後天性の努力だけで無く、その人が育った環境、先天性の性格等が必要だとは、誰も言わな い。努力だけで成功する物では無く、ある程度の素質と言う物も、起業家になるには必要な要素だと感じるのである。
私の独断と偏見のみで、書いてみたブログ記事である訳だが、起業家の皆さんがどう思われるか、感想を聞いてみたいものだ。どこまで、私の見立てに賛同して 貰えるのだろうか。
高野大輔
米国公認会計士
Thursday, March 31, 2011
ホワイトハウスが”Startup America"を立ち上げ
Innovation事業を支援し、技術革新で豊かになろうと。シリコンバレーの成功例を米国政府が採用している http://bit.ly/h4uF4T 八木 博
Thursday, March 24, 2011
iPadが医療現場に進出
iPadが医療現場で活用されている様子を、ブログでアップしました。
Bostonの病院で、医師たちによって活用されている様子が紹介されています。
このような利用法を見ても、iPadのInnovationの奥行きには目を見張るものがあります。
ブログはこちら
八木 博
Bostonの病院で、医師たちによって活用されている様子が紹介されています。
このような利用法を見ても、iPadのInnovationの奥行きには目を見張るものがあります。
ブログはこちら
八木 博
Friday, February 25, 2011
多様化とローカライゼーション
友人のアメリカ人(ロシア系白人)と 久しぶりに夕食をした。
先ずは、ベトナム系バーで合流。 シリコンバレーは、マウンテンビュー、 当然、ITソフト産業のど真ん中という事もあり、客のほとんどはアジア人。ここでは白人がマイノリティーだ。
シリコンバレーは、そういった多様文化が集まった世界の特異地域。(シンガポールも凄い。)
友人のボブは、シャブシャブが良いというので、同じカストロ通りのシャブシャブの店に行った。アメリカ人(アメリカに住む人達)にとってシャブシャブ料理 とは何?
純日本式というのはビジネスとして大変難しい。
先ずは、スープの選択。普通(?)か、チゲ風。チゲ風スープの理解はできるが、日本のシャブシャブ店では見かけない。だしはゴマだれとポン酢。これは一緒だ。
注文の後、自称アジア通(香港、タイ、ベトナム、台湾とかいろいろとビジネストリップの経験あり)のボブは、出されたご飯にいきなり、薬味用のネギ、ホッ トソース等をかけ、食べ始めた。(そういえば、昔、上司の白人アメリカ人を実家に招待した時、いきなり白飯に醤油をぶっかけ、両親兄弟と私を驚かせた想い 出がある。)
文化を守るのは大事であるが、押し付けるのでなく、それを地域文化に融合させて行くのがその文化を広めるためには重要なのだろう。
製品開発も同じ。本国のオリジナルのコンセプトや仕様を押し付けるのではなく、その地域、ニーズに合ったものを提供するのがマーケティングの本来の仕事な のだろう。(押し付ける営業と売れる製品開拓のマーケティングを勘違いしている企業が多いが。。)
その多様化ニーズを熟知したシリコンバレーだから、世界仕様の設計やコンセプトを構築が可能。
これが多様性とローカライゼーションの原点であると再認識した夕食であった。(家に帰ってから口直しにお茶漬けを食べたかったが、。。。。残念!)
大永英 明
先ずは、ベトナム系バーで合流。 シリコンバレーは、マウンテンビュー、 当然、ITソフト産業のど真ん中という事もあり、客のほとんどはアジア人。ここでは白人がマイノリティーだ。
シリコンバレーは、そういった多様文化が集まった世界の特異地域。(シンガポールも凄い。)
友人のボブは、シャブシャブが良いというので、同じカストロ通りのシャブシャブの店に行った。アメリカ人(アメリカに住む人達)にとってシャブシャブ料理 とは何?
純日本式というのはビジネスとして大変難しい。
先ずは、スープの選択。普通(?)か、チゲ風。チゲ風スープの理解はできるが、日本のシャブシャブ店では見かけない。だしはゴマだれとポン酢。これは一緒だ。
注文の後、自称アジア通(香港、タイ、ベトナム、台湾とかいろいろとビジネストリップの経験あり)のボブは、出されたご飯にいきなり、薬味用のネギ、ホッ トソース等をかけ、食べ始めた。(そういえば、昔、上司の白人アメリカ人を実家に招待した時、いきなり白飯に醤油をぶっかけ、両親兄弟と私を驚かせた想い 出がある。)
文化を守るのは大事であるが、押し付けるのでなく、それを地域文化に融合させて行くのがその文化を広めるためには重要なのだろう。
製品開発も同じ。本国のオリジナルのコンセプトや仕様を押し付けるのではなく、その地域、ニーズに合ったものを提供するのがマーケティングの本来の仕事な のだろう。(押し付ける営業と売れる製品開拓のマーケティングを勘違いしている企業が多いが。。)
その多様化ニーズを熟知したシリコンバレーだから、世界仕様の設計やコンセプトを構築が可能。
これが多様性とローカライゼーションの原点であると再認識した夕食であった。(家に帰ってから口直しにお茶漬けを食べたかったが、。。。。残念!)
大永英 明
Sunday, February 6, 2011
Tuesday, January 25, 2011
Off Grid(電気のないところ)にLEDが灯った
ケニアの村で、太陽電池を使ったLED照明が普及しつつあります。
http://www.imanetinc.com/blog/2011/01 /kenya_starts_from_off_grid_sol.html
灯油ランプから、LED照明へ。
ハイテク技術が、村の生活を「無理なく、明る い生活へ」と変えてゆきます。喜んで学校の勉強をする子供たちの姿が、まぶしいくらいです。
NY TimesのVideo記事を私のブログにアップしました。
八木 博
http://www.imanetinc.com/blog/2011/01 /kenya_starts_from_off_grid_sol.html
灯油ランプから、LED照明へ。
ハイテク技術が、村の生活を「無理なく、明る い生活へ」と変えてゆきます。喜んで学校の勉強をする子供たちの姿が、まぶしいくらいです。
NY TimesのVideo記事を私のブログにアップしました。
八木 博
Sunday, January 23, 2011
Value chainについて
岩村公彦 日米間のビジネスアレンジメントの仕事をしていて、一つ思う事は、両国でのvalue chainの構造の違いだ。
「モノ」 のvalue chainは、大きなくくりで、材料 → コンポーネント → モジュール → 商品・パッケージ → 顧客、となる。
米国では、各chainの輪毎に多くのplayerが居て、しかも、ベンチャーでも(時には、大学の教授でも)参入できる間口が確保されて いる。そして、value chainの輪の間での 関係は、many-to-manyなので、player達は、value chainの前後の関係で、自分のchainの輪の中での競争をしなければならない。自分の輪で、マーケットシェアをとり、コントロールパワーを持つと、 バーティカル・インテグレーションのチャンスが生まれる。でも、下手にインテグレートすると、選択肢を狭めるリスクもある。この様な構造でのダイナミック なビジネス展開が産業全体を育てる。
日本の場合は、主流となっているvalue chainは、大企業が、グループ会社や中小企業の囲い込みにより、バーティカルにインテグレートしていて、chainの輪の間の関係は、one-to- oneの関係になっていて、競争がない代わりに、大企業の事業の状況で、各player達のビジネスが左右される、という状況が生まれる。又、一度確立し たvalue chainには、中々、新たに参入し難い構造ではないかと思う。大企業が中小企業のvalue chainへの囲い込み(下請け化)を解き放ち、many-to-manyの構造を促進し、その事で、優れた技術とビジネスをもつ中小企業が、グローバル に進出するベースを作り、かつ、ベンチャービジネスを生み出す基礎を作り出して行くのではないか、と思う。many-to-manyの競争は、value chainの全般に渡って、痛みも伴うが、健全な産業育成につながる。
大企業のvalue chainの変革は中小企業のグローバル化に貢献出来る、と思う。
「モノ」 のvalue chainは、大きなくくりで、材料 → コンポーネント → モジュール → 商品・パッケージ → 顧客、となる。
米国では、各chainの輪毎に多くのplayerが居て、しかも、ベンチャーでも(時には、大学の教授でも)参入できる間口が確保されて いる。そして、value chainの輪の間での 関係は、many-to-manyなので、player達は、value chainの前後の関係で、自分のchainの輪の中での競争をしなければならない。自分の輪で、マーケットシェアをとり、コントロールパワーを持つと、 バーティカル・インテグレーションのチャンスが生まれる。でも、下手にインテグレートすると、選択肢を狭めるリスクもある。この様な構造でのダイナミック なビジネス展開が産業全体を育てる。
日本の場合は、主流となっているvalue chainは、大企業が、グループ会社や中小企業の囲い込みにより、バーティカルにインテグレートしていて、chainの輪の間の関係は、one-to- oneの関係になっていて、競争がない代わりに、大企業の事業の状況で、各player達のビジネスが左右される、という状況が生まれる。又、一度確立し たvalue chainには、中々、新たに参入し難い構造ではないかと思う。大企業が中小企業のvalue chainへの囲い込み(下請け化)を解き放ち、many-to-manyの構造を促進し、その事で、優れた技術とビジネスをもつ中小企業が、グローバル に進出するベースを作り、かつ、ベンチャービジネスを生み出す基礎を作り出して行くのではないか、と思う。many-to-manyの競争は、value chainの全般に渡って、痛みも伴うが、健全な産業育成につながる。
大企業のvalue chainの変革は中小企業のグローバル化に貢献出来る、と思う。
Saturday, January 22, 2011
日本の生きる道
最近、日本の危機感、そして中小企業のグローバル化等を取り上げたテレビ番組が増えた。正月休み中に「ニッポンの生きる道」と題したNHKの討論会をみた が、その中のゲスト達が、海外で生活している我々仲間が日頃口にしている事を簡潔に述べられていた。正月早々、スキッとした思いをしたので、ここに JABI活動に関係する部分を記したく本ブログ記事を書いた。
「デフレの正体」著者、藻谷浩介による、生産年齢人口の推移と経済成長の関係は、凄く分かり易かった。このグラフ一枚で日本の抱えている経済問題をかなり 理解する事ができる。
景気後退の理由に高齢化傾向による生産年齢人口の衰退や少子化などの理由がある。よって景気の悪さを国のせいにせず、企業が頑張る必要がある。「皆、当事 者になろう。」(コマツ会長、日本経団連副会長 — 坂根正弘)グローバルで勝つ為には多様化が必要であり、多様性市場を把握する必要がある。
真田幸光愛知淑徳大学教授は、日本再生のカギは中小企業と考え、「中小企業の生き抜く道」を提言した。スピードとリスクをとれる決断力は中小企業にある。 中小企業の方が製品開発し、黒字にもっていく時間が短い。(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)大企業ではできないが、中小企業であればできる事が沢 山ある、よって、これからは中小企業がもっと主体になって行くべし。
日本企業の99.7%が中小企業である。多くは、大企業を支える下請けであったり、サポートを提供している企業であるが、それだけではない。「小さい会社 は小さな商社と組んで海外進出すれば良い。」米倉誠一郎(一橋大学イノベーション研究センター長)
韓国では中国赴任者は家族を連れていき、世界を観るが、日本では単身赴任が多い。これではせっかく家族に「世界」「多様化」をみせる機会を放棄しているよ うなものである。まさに、自らガラパゴスを作っているわけだ。また、ノーベル化学賞受賞者、根岸英一博士は、日本からアメリカへの留学生が少なくなったと 嘆く。米倉氏によると、日本からアメリカへの留学生の数も1996年には世界トップだったのが現在第4位。(1位、2位のインド、中国と比べ、3倍以上の 差!!)アメリカに来るのはアメリカ人達と出会うのではなく、世界から集まった世界の人達と会うのが最大のメリットであるというのが理解されていないようだ。
様々な理由で日本脱出し、アメリカに住んでいる私達仲間は、常に日本の将来の危機を案じている。そして、JABIというコンソーシアムを介して日本からア メリカへ進出したい日本の中堅や中小企業を支援しようと、昨年、本コンソーシアムが結束された。多様化の必要性を感じ、既に多様化の世界で活躍している多 くの同朋が多様化/グローバル化を求めてアメリカへ進出したい企業を応援するのは当然の使命であると再認識する機会を与えてくれた特別番組であった。
大永英明
「デフレの正体」著者、藻谷浩介による、生産年齢人口の推移と経済成長の関係は、凄く分かり易かった。このグラフ一枚で日本の抱えている経済問題をかなり 理解する事ができる。
景気後退の理由に高齢化傾向による生産年齢人口の衰退や少子化などの理由がある。よって景気の悪さを国のせいにせず、企業が頑張る必要がある。「皆、当事 者になろう。」(コマツ会長、日本経団連副会長 — 坂根正弘)グローバルで勝つ為には多様化が必要であり、多様性市場を把握する必要がある。
真田幸光愛知淑徳大学教授は、日本再生のカギは中小企業と考え、「中小企業の生き抜く道」を提言した。スピードとリスクをとれる決断力は中小企業にある。 中小企業の方が製品開発し、黒字にもっていく時間が短い。(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)大企業ではできないが、中小企業であればできる事が沢 山ある、よって、これからは中小企業がもっと主体になって行くべし。
日本企業の99.7%が中小企業である。多くは、大企業を支える下請けであったり、サポートを提供している企業であるが、それだけではない。「小さい会社 は小さな商社と組んで海外進出すれば良い。」米倉誠一郎(一橋大学イノベーション研究センター長)
韓国では中国赴任者は家族を連れていき、世界を観るが、日本では単身赴任が多い。これではせっかく家族に「世界」「多様化」をみせる機会を放棄しているよ うなものである。まさに、自らガラパゴスを作っているわけだ。また、ノーベル化学賞受賞者、根岸英一博士は、日本からアメリカへの留学生が少なくなったと 嘆く。米倉氏によると、日本からアメリカへの留学生の数も1996年には世界トップだったのが現在第4位。(1位、2位のインド、中国と比べ、3倍以上の 差!!)アメリカに来るのはアメリカ人達と出会うのではなく、世界から集まった世界の人達と会うのが最大のメリットであるというのが理解されていないようだ。
様々な理由で日本脱出し、アメリカに住んでいる私達仲間は、常に日本の将来の危機を案じている。そして、JABIというコンソーシアムを介して日本からア メリカへ進出したい日本の中堅や中小企業を支援しようと、昨年、本コンソーシアムが結束された。多様化の必要性を感じ、既に多様化の世界で活躍している多 くの同朋が多様化/グローバル化を求めてアメリカへ進出したい企業を応援するのは当然の使命であると再認識する機会を与えてくれた特別番組であった。
大永英明
Monday, January 10, 2011
イノベーション:一つの見方 – 2011元旦に思う
岩村公彦
イノベーションを技術で捉える見方が根強くあるように思える。Innovative technologyを、技術自体がinnovativeという事ではなく、innovationを起こし得る技術、という見方は、シリコンバレーで、定 着しているように思える。イノベーションとは何か、という問いには、幾つかの答えがあると思うが、私にとってのイノベーションは、人の行動や態度が本質的 の変わる(behaviorが変わる)状態をいう。その観点では、技術は、イノベーションを起こすための道具でしかない。言い換えれば、イノベーションは 技術が無くても起る。優れたコンセプトが、イノベーションを起す、といっても良いだろう。それでは、イノベーションはどのようにして起こせるのか?組織で 言えば、イノベーションは、仕事のプロセスから生まれる – 「知」、「創造性」のぶつかり合いや共有を通して、新たなコンセプトが生まれ、それが、人のbehaviorを変える、又は、消費者のbehaviorを 変える様な商品やサービスのコンセプトが生まれる。又、イノベーションは、顧客・ユーザーと対面しながら、闘わす議論とそれを組み込む弛まぬ試みから新た なコンセプトが生まれ、顧客・ユーザーのbehaviorを変えるような商品・サービスを生み出す。イノベーションは、ある時突然起ったり、ブームのよう に現れたりはしない。イノベーションは、人が根気づよくじっくりと育てて生み出すものだ。このようにイノベーションを観ると、イノベーションには必ず 「人」が絡む。「イノベーションを生み出だしたい」、という情熱が新たなコンセプトを創造し、そのコンセプトを実現する為の技術・商品・サービスを生み出 し、新たな市場を生み出す。シリコンバレーには、イノベーションを志す人達が米国内だけでなく、世界中から集まってくる。そして、特有のプラットフォーム で、「知」が通い合い、「創造性」がぶつかり合う。新たなコンセプトを実現する手段としての技術も豊富に存在する。だから、シリコンバレーは、多くのイノ ベーションを生み出して来たのだ。技術だけなら、全米の他に地域にも存在する、だが、「人」の集中度合いが群を抜いているのだ。このシリコンバレーで、私 は、私のクライアントが今までと質的に異なり、進化した活動をシリコンバレーで展開する事を実現したいと願っている。個人コンサルタントであっても、私に は、StanfordやUCBの友人、国立研究所出身のパートナー、ベンチャーを経営する友人、ベンチャーを支援する友人、そして、JABIメンバーの友 人達がいる。このeco-systemをプラットフォームとして日々交換している「知」や「創造性」を最大限クライアントと共有して、新しい動きを作り出 したい。
イノベーションを技術で捉える見方が根強くあるように思える。Innovative technologyを、技術自体がinnovativeという事ではなく、innovationを起こし得る技術、という見方は、シリコンバレーで、定 着しているように思える。イノベーションとは何か、という問いには、幾つかの答えがあると思うが、私にとってのイノベーションは、人の行動や態度が本質的 の変わる(behaviorが変わる)状態をいう。その観点では、技術は、イノベーションを起こすための道具でしかない。言い換えれば、イノベーションは 技術が無くても起る。優れたコンセプトが、イノベーションを起す、といっても良いだろう。それでは、イノベーションはどのようにして起こせるのか?組織で 言えば、イノベーションは、仕事のプロセスから生まれる – 「知」、「創造性」のぶつかり合いや共有を通して、新たなコンセプトが生まれ、それが、人のbehaviorを変える、又は、消費者のbehaviorを 変える様な商品やサービスのコンセプトが生まれる。又、イノベーションは、顧客・ユーザーと対面しながら、闘わす議論とそれを組み込む弛まぬ試みから新た なコンセプトが生まれ、顧客・ユーザーのbehaviorを変えるような商品・サービスを生み出す。イノベーションは、ある時突然起ったり、ブームのよう に現れたりはしない。イノベーションは、人が根気づよくじっくりと育てて生み出すものだ。このようにイノベーションを観ると、イノベーションには必ず 「人」が絡む。「イノベーションを生み出だしたい」、という情熱が新たなコンセプトを創造し、そのコンセプトを実現する為の技術・商品・サービスを生み出 し、新たな市場を生み出す。シリコンバレーには、イノベーションを志す人達が米国内だけでなく、世界中から集まってくる。そして、特有のプラットフォーム で、「知」が通い合い、「創造性」がぶつかり合う。新たなコンセプトを実現する手段としての技術も豊富に存在する。だから、シリコンバレーは、多くのイノ ベーションを生み出して来たのだ。技術だけなら、全米の他に地域にも存在する、だが、「人」の集中度合いが群を抜いているのだ。このシリコンバレーで、私 は、私のクライアントが今までと質的に異なり、進化した活動をシリコンバレーで展開する事を実現したいと願っている。個人コンサルタントであっても、私に は、StanfordやUCBの友人、国立研究所出身のパートナー、ベンチャーを経営する友人、ベンチャーを支援する友人、そして、JABIメンバーの友 人達がいる。このeco-systemをプラットフォームとして日々交換している「知」や「創造性」を最大限クライアントと共有して、新しい動きを作り出 したい。
Saturday, January 8, 2011
TwitterのJABIアカウントスタート
皆様、明けましておめでとうございます。
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ご報告があります。
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