Wednesday, September 23, 2015

Robot Launch Global Robotics Startup Competition Finals


去る918日にパロアルトにあるウィルマーヘール(WilmerHale)法律事務所で行われたシリコンバレーロボティックス(SVRobotics.org、以下SVR)とロボハブ(Robohub.org)主催のRobot Launch global robotics startup competition finalsに参加してきました。MCSVRExecutive Directorのアンドラ ケイ氏(Andra Keay )で行われました。


私もこの数ヶ月間、SVRが設定したウェブを通して、いくつかのスタートアップの審査やフィードバックを行ってきたのですが、この日は発表と最終審査でした。SVRのプレジデントでSRIのロボット部門責任者のマホーニ氏や、iRobotベンチャーズのアンダース氏、ラックスキャピタルのファーシュチ氏やシーメンズ社のキャロリンファンク氏など、そうそうたるメンバーが最終審査員として出席しました。興味深かったのは、20名ほどの参加者中、私も含め日本人の参加者が67名見かけられ、日本のロボットに対する興味が感じられました。
世界中100社の応募から選別し、最終審査には16カ国から15社が参加し、内5社はライブ出演、残りは海外や他州からビデオ会議でピッチを行いました。全部の紹介は割愛させていただきますが、その中からいくつか紹介させていただきます。
まずはトップのグランドチャンピオンに輝いたのは、米国のスタートアップClever Pet (http://getcleverpet.com/)で、犬が遊びながら食事をする給餌ロボットを開発した会社です。

昔は犬小屋に住まされていた犬ですが、米国でも室内飼いがほとんど。犬は家族の一員となってきているなか、飼い主が仕事で外出中にさみしくお留守番をする犬が増えています。犬のデイケアーは一日$40かかるということで、家にいる間の退屈しのぎや教育に最適な“餌やりロボット”を開発し、犬を幸せに、飼い主には安心をという試みです。飼い主はスマホで愛犬のアクティビティーやゲームの進捗、餌の摂取量などをモニターする機能がついており、600億ドルと言われる犬のペット市場向けに新たな試みです。ロボットに子守や老人介護をさせる試みが出てきている中、ペットの子守はタイムリーだと感じました。


2番手に選ばれたのはPremadanahttp://www.preemadonna.com/gonailbot)のネイルアートロボット(Nailbot)。まだステルスの会社で製品の詳細はウェブにでていないのですが、自動で選んだネイルアートを簡単に爪にプリントできる機械を開発している会社です。ネイルアートはプリティーンからお年寄りまでに人気があり、世界のネイルケアー市場は150億ドルといわれているそうです。さまざまなアートを簡単にプリントできる機械を一台$199で提供することで、手作業やネイルサロンに行く手間が省け、この大きな市場を狙います。またネイルアートのデータベースとなることで、プリンターのようないわゆる剃刀の歯ビジネスに発展可能。この6週間ほどでIndiegogoに出す予定で、今後大きな反響が期待されます。



3番手に選ばれたスタートアップは、教育向けロボットを開発したZyro Robot Therapy System (http://zyrobotics.com/)です。教育用のタブレットやコンテンツが随分増えてきている中、STEM (Science, Technology, Engineering, and Math) に特化し、ゲームを通して幼児のSTEMに対する興味をわかせると共に、さまざまな発達障害を持つ子供用にも作られており、ソーシャルインパクトが大きく世の中に役立つ試みとして評価されました。
その他では、ロボットを作る技術を提供する会社が数社ありました。
Erle Roboticshttp://erlerobotics.com/blog/home-creative/)はLinuxROSRobot Operating System)を使ったロボットの頭脳部分を小さな箱で提供。蜘蛛ロボットやドローンなど様々なロボットの開発を簡単にします。
MUSE Robotics (http://www.skyrobotics.com/)はプラグアンドプレイで簡単に足せるアクチュエーターを提供。ロボットのセンサーや動作制御を提供します。
Redtree Hydra (http://www.redtreerobotics.com/)も同じくロボットプラットフォームを提供。
The Construct(http://www.theconstructsim.com/)はウェブでロボットの動作シミュレーションができるシミュレーターを提供します。
ArtiMinds (http://www.artiminds.com/)は複雑なロボットの動作をわかりやすい半自動インターフェースでプログラムできる開発環境とソフトウェアーを提供。

これらの技術を使うことで、新たな製品開発が簡単になり、より多くの起業家のアイデアが現実化されていくと考えられます。

最後に個人的に興味をそそったのですが、残念ながら賞は取れなかったフランスのBlue Frog Roboticshttp://www.bluefrogrobotics.com/)を紹介します。昨今アマゾンエコーやJIBO,ソフトバンクのペッパー、NTTDOCOMOOHANAS などコンシューマー向けのコンパニオンロボットが市場に出だしていますが、Blue Frog RoboticsBuddyもそのひとつ。Indiegogoですでに$600kの資金を獲得し開発中のロボットです。タブレットを顔にし表情豊かにしているところと、オプションで後付けの腕を提供することで、基本のロボットを安く、お金を払えばペッパーのように手がついてくるのは面白いアイデアだと感じました。安いと言っても一台$719なので今後どの程度売れるのかが気になります。2016年の初めに出荷予定との事です。

すべての会社のリストは下記をご参照ください。

岡田朋之
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ArtiMinds is redefining how we program robots with their intuitive and semi-automatic interface for controlling complex industrial robot tasks, including sen sor-adaptive motions. (Germany)

Blue Frog Robotics is the company behind the open-source BUDDY companion robot, whose crowdfunding campaign recently ended with over 6 times their ori ginal funding ask. (France)

CleverPethas built a smart dog feeder that lets you play, teach, and connect with your pet all day. (USA)
Erle Robotics creates artificial brains for robots and drones that run on Linux and are based on ROS. (Spain)
GaitTronics is helping patients recover more quickly and with their rehabilitative robot walker, which makes early mobility therapy safe and secure for both p atients and caregivers. (Canada)

Mimetics is the company behind the Jade, a fully-developed educational robot designed to engage and excite the next generation of scientists and engineers. (C anada)

Luvozo is developing SAM, a robot-based concierge for senior living communities to supplement staff with non-medical tasks and activities. (USA)
Mecademic has built an exceptionally compact and accurate tabletop collaborative robot arm for education and research. (Canada)

Mobotech is the company behind the Mobot, a light and compact all-electric smart forklift for maneuvering in tight places and preventing workplace injuries. ( New Zealand)

MUSE Robotics enables developers to build custom robots with less time and money using their complete package of plug and play actuators, motor control and sensory modules. (formerly SkyRobotics of Greece; USA)

Redtree Hydra lets developers easily connect sensors, actuators, components and other parts to the robot without all the hassle of complicated circuits , specialized hardware or device drivers. (Canada)

Scannableare reinventing LiDAR so that low cost ground and aerial vehicles can avoid obstacles and create precise maps. (USA)

The Construct lets developers run simulations in the cloud and share them with colleagues via web interface. (Spain/USA)

Zyro Robot Therapy System is building a personalized robot coach that addresses a variety of educational, social and therapeutic needs. (USA)

PLUS a stealth female-led startup (USA) that we will share with you after the finals!!


Monday, August 17, 2015

シリコンバレーでのインターンシップを通して

私、吉田昌平は、2015年の夏、アメリカのITや起業で世界的に有名なシリコンバレーにインターンとしてやってき来ました。アメリカに「起業家精神論」専攻で留学している私にとっては、とんでもないチャンスを掴みとることが出来たわけです。インターンシップ数日前は、新しく始まる冒険に胸を躍らせていました。

インターンが始まってからは、毎日多くの事を学びました。まず、インターン先はロボット関係の会社だったので、技術畑出身ではない私には、ロボットの「ロ」の字から学び始めましたね。それからウェブサイト構築についての知識を少しかじったり、PRの下書きを練習したり、新たなビジネスモデルの作成等など、学んだことは多岐に渡りました。夏休みの間にバイトばかりしていると、絶対に手にはいらないものですね。学んだこと以外にも驚いたことも数え切れない程ありました。

そして、やはり”シリコンバレー”、何でもあります。私のインターン先のCEO(ボス)の知り合いや友人との会食がよくあったのですが、一つのテーブルに座っている人達、私を除いて皆が独立して自分の会社を持っているなんて当たり前でした。なので、会話の一つ一つに学ぶことが多くあり、本当に勉強になりました。スタンフォード研究所を訪問したり、別の日には投資家の知り合いとミーティング、また別の日にはスタートアップの会社のCEOと新たな契約についてのミーティング等など、アメリカの小さな大学で留学していた私には、想像の中で描いていた夢のような世界でした。いつかきっと私が起業家として世の中を変えていく時には、そういった事が日常となっているかも知れません。なので、その実践前の予行演習ができました。

ビジネスや起業関連の事以外にも感じた点がいろいろあります。アメリカは、「人種のるつぼ」として有名な国です。私が通う大学があるオハイオ州の町では、色んな人種が入り混じっているといった印象は薄いのですが、やはりサンフランシスコ付近などの、俗に言う「ベイアリア」は、まさに人種のるつぼと呼べる場所でした。歩道で行き交う人々はアジア系、ヨーロッパ系、アフリカ系など本当に全人種が混ざっていました。日本人として日本食はやはり大好きです。オハイオ州での留学中は本当の日本食を食べる機会がなかったのですが、「そんな心配事なんて誰がするの?」と言われんばかりに本当に美味しい日本食レストランが、どこへ行っても在りました。大都市、カリフォルニアでのインターンシップ、知らなかった事が多かったことが逆に幸いしたのか、本当に良い経験になりました。

もうすぐオハイオ州に帰り、大学最後の年が始まります。2年間に渡る留学生活を終了後、待っているものが、私が今望んでいるものかどうか、誰にもわかりません。でも、留学前の自分と決定的に違うものとして、今の自分には、留学1年間そしてインターンシップで得た経験に基づく自信があります。そんな訳で、 卒業後、いや、ひょっとすると在学中に夢のための第一歩としての起業に向かって全力疾走しているかと思います。

この素晴らしい経験を得られたのは、インターンシップ中に出会えたJABIの皆様、起業家の皆様、学生の皆さん、ホストのご家族、そして何よりも私のボスを始めとする多くの暖かく支えて下さった方々のお陰です。本当にありがとうございました。いつかまた出会えること楽しみにしています。


2015年 8月シリコンバレーにて、
吉田昌平 JABI 学生会員 – Intern from Wittenberg University/関西外大 -

Friday, August 14, 2015

第14回 JABI Salon 「ワイアレス充電の現状と未来」に参加して

8月6日、シリコンバレーで開催された第14回JABIサロンに参加してきました!今回のトピックはワイアレス充電機!個人的にはとても興味のあるものだったので開催前からワクワクしていました。



まず、ワイアレス充電機とはなんでしょうか?簡単に説明すれば、充電コードなしで充電可能にする機器です!例えば、充電コードなしでスマホを机に置くだけで充電ができるといったかんじです。今の技術では、スマホだけでなく、家電、車、バス、軍事用機器までワイアレスで充電できるようになるそうです。どんどん世の中が便利になっていきますね!5年後には充電コードを使うことが時代遅れになっていそうです。

現在でもスタバのカフェなんかでは、机に置いてスマホを充電できるものなどもあるそうですが、あるポイントにきっちりとおかないと充電できないそうです。そして、2つ以上のスマホの充電はできないなどと、まだ便利性が高いとはいえません。でも、Witricity の製品では、離れていても、充電機とスマホの間に場外物があっても充電可能!そして、複数の充電も可能になっています!どこまで便利になっていくのでしょうか、想像できないです!車の給電にしても、電気自動車が増えていくなかでワイアレス給電技術はどんどん普及していくでしょうね。





便利!といえば便利なのですが、すこしの問題はついてきそうです。僕が個人的に心配しているのはコストの問題ですね。ワイアレスでの給電率は、通常のコードを使っての給電率と比べるとすこし落ちます。20%くらいですかね。なので、家電ならすこしですむかもしれないですが、車や大型のものになるとすこし給電率が変わってくるだけで何割ましで給電費用がかかってきそうです。コストの問題をクリアすれば消費者も即決で製品購入するかもしれないです!便利だもの!


 
実際にワイアレス充電機を買ってどこまで性能がいいのか試してみたいです!もし置かなくても充電できるなら、それこそ最強なのではないでしょうか。これからのワイアレス給電技術のさらなる進歩に期待大です!

吉田昌平 JABI 学生会員 – Intern from Wittenberg University/関西外大-


Wednesday, August 5, 2015

大阪から来た高校生へアメリカで活躍する先輩からのアドバイス!

大阪からシリコンバレーにやってきた約50名の高校生へ向けて、現在アメリカ・特にシリコンバレーで活躍している学生や起業家がいくつかのトピックに別れたプレゼンを披露しました。そして、今回はなんと私も一人のスピーカーとして参加させていただきました!(正直シリコンバレーにはインターンシップで来ていたので、活躍している訳ではないのですが、まあそこは気にしないでおきましょう!)

高校生の中には留学に興味がある人が大半で、起業を考えている人も何人かいたので、5人のスピーカーのうち3人が留学に関するプレゼン、そして2人が起業に関するプレゼンでした。現在アメリカ留学中、且つ、日本の大学にも在籍している僕のトピックは「アメリカと日本の大学の違い」でした。下に一人ずつプレゼンの内容を紹介していきたいと思います。

一人目は現在シリコンバレーにある大学の日本人学生で、留学に必要なもの、留学を考えている人に知っておいて欲しいことを紹介してくれました。留学前に必要なものとしてはやはり、コストがかかる留学費用ですね。特にシリコンバレーだとアパートを借りる学生をいるので、月15万ほどかかっても不思議ではありません。そして、カレッジ(日本で言う短大のようなもの)ではなく、通常の大学に通うのであれば、一年間の学費だけで300万ほどかかるのは当たり前です。なので、その辺を計画的に考えながら留学を考えるのはすごく大切なことです。もし費用面で困っているなら、「トビタテ!留学JAPAN」などに利用するのもいいかもしれないですね!


二人目のスピーカーは僕、吉田昌平でした(すこし長くなります笑)!オハイオ州の大学に通っており、現在はシリコンバレーでビジネス関連のインターンシップをしています!今回は生活面と勉強面からアメリカと日本の大学の違いを説明させていただきました。生活面でいうと、寮生活・ホームパーティー・イベント・食事などで大きな違いがあります。日本で一般的な大学生だと自宅かアパートからの通学が多いと思います。実際、僕も徳島出身なので大阪の大学入学以降はアパートを契約して住んでいました。ですが、アメリカで大学キャンパス内に寮がある大学が多く、ルームメートと一緒に過ごす、または、家を借りて、友達数人でシェアハウスという形が自然に起こります。そして、もし家に住むことになれば、週末に家でホームパーティを開くのなんて当たり前!私が通う田舎の大学だと、音楽が聞こえてきたら、とりあえず音の聞こえる方に行き、そこでたまたま見つけたパーティに参加なんて日常茶飯事です。特に友達作り、そしてネットワーク広げるためならパーティに行くしかないでしょう!専攻・年齢・人種問わずに、いろんな学生に出会える場所として最高の場所でしょう。日本の大学だとサークルやクラブに入っていないとなかなか友達ができない場合などありますが、アメリカだとそんなことは必要ない!とにかくパーティに行けば大丈夫です!



アメリカ大学ではイベントの数がとても多いです。毎週キャンパスのどこかでイベント起こっているのが当たり前な感じです。僕の大学だとよくミュージシャンがきて大学のバーで演奏していましたね。特におもしろいイベントとして催眠術師がきて、たくさんの生徒が催眠にかかっていました!そして、なによりキャンパス内が盛り上がるのが、スポーツです。アメリカではすごく広いスタジアムを所有している大学が多いので、他校との試合となると多くの生徒、そしてチームをサポートしている地元の人がたくさ観にきます。その時の大学の状況はもうお祭り騒ぎ!なかなか日本では見られない光景です。そして、生活面の最後に一番重要なのが、食事です。シリコンバレーなど、日本人人口の多い場所だと日本食を食べるのもそんなに困難な事ではないですが、私の住むオハイオ州では日本食なんて二ヶ月に一回食べればいいほうです。(私は学生なので)そして、なんといってもジャンクフード大好きなアメリカ。1にピザ食べ、2にピザ、そして最後にまたピザなんてこが起こりかねません。私の通う大学の食堂でもついついピザばかり食べてしまうことがよくあります。なので、米が大好きな人は要注意です!自分で買わないか、日本から送ってもらわない限り、なかなか日本の米は食べられません!やすいジャンクフードに頼りがちな人が多いので、もし留学するなら健康バランスに気をつけてください。

さあ、次は勉強面での違いを説明します。私が最初に驚いたのは、専攻(自分の勉強する専門分野)です。日本だと大学入試の際に、まだ自分の勉強したいことが決まってない人が多いと思います。なので、とりあえず、A大学のB学部に入るなんてありますよね。それから4年後その学部から卒業する。簡単にいうと入学した時の学部は変えられないという事です。すべての大学がそういうわけでもないかも知れないですが、すこし融通がきいてもいいと思いませんか?その点アメリカのリベラルアーツの大学だと入学してから専攻を決めるのが普通です。例えば、入学後、興味のあるいろんな教科の授業をとってから自分にあった専攻を決めるという形です。そして、専攻をとるには決められた教科の単位が必要になります。なので、初めから自分が何をしたいかわかっている人なら、4年をフルに使いダブル専攻(卒業時に専攻は二つある)なんて事もできます。副専攻なんてものをあるので良かったら調べてみてください!

そして、次にアメリカでの授業のスタイルはユニークなものです。大学にもよりますが、授業を進める上での大きなポイントとしてディスカッション形式があります。討論への参加度合いが授業の成績に関わって来ることもあります。そのディスカッションを元に発言を求められることはよくあるので、英語力は必要とされますが、日本の高校でもやったように予習・復習をしっかりやっておけばさほど難しくはないと思います。

最後に、アメリカの大学の課題の量は日本と比べると多いと思います。僕の意見だとリーディングの量が一番多いですね。ビジネス専攻の僕は一つの授業で大体週100ページくらい読んでいます。それにあと4つ授業が重なったらもう時間がなくなっちゃいます。なので、留学をする上でタイムマネジメントが要求されてくると思います。それはアメリカ人も同じことなのですが、私が日本にいた時は、あまりそこまで毎日の課題の量が多かったことはないですね。もしかすると毎日の課題の量が少ない大学もあるかもしれないのでそこは調べてみてください!ここまでが私が話した内容です。


次に3人目の方はシリコンバレーに『挑戦』しに来たアダニヤ・タツキさん!子供の頃の夢はタイムマシーンを作る。現在は、独自にロボットを開発、そして、そのスキルの高さと表現力の面白さで高校生のみんなを虜にしていました!高校生の中にもタイムマシーンを作りたいという夢を持っていた人がおり、その生徒とアダニヤさんが作ったロボットのシミュレーションで話はとても盛り上がりました。これを機にテクノロジーに興味がある人がアメリカ留学を決意し、夢に向かって全力疾走できるようになればいいですね!ちなみにアダニヤさん、現在の夢はバーチャルの世界で映画の世界に飛び込むことらしいです。彼の活躍により、ハリーポッターやバックツーザフュチャー、そしてスターウォーズの世界を体験出来るようになるのもすぐやって来るかもしれません。


4人目の方は、カリフォルニア生まれのアメリカ人のデイビッドさんでした。彼は2年ほど日本語の勉強をした経験があり、プレゼン中、挨拶などいろいろなポイントで日本語を使い、シリコンバレーでの大学の教育システムについて説明してくれました。やはり日本のシステムとは大変異なるアメリカの大学教育、高校生の皆さん、ほとんど英語のプレゼンを大変熱心に聞いていました。


最後のスピーカーは現在学生起業家としてシリコンバレーで活躍されている戸村さん。AKBのこじはるが原点の戸村さん、ラストスピーカーとして高校生たちの留学に対するモチベーションをものすごく高めてくれたと思います!特に戸村さんの奇想天外な人生に刺激を受けた生徒はたくさんいることでしょう。『Happy ×Happy –まわりの人から幸せに』をモットーに、様々な事業を独自で行っており、僕個人的には、シリコンバレー今もっとも注目すべき日本人学生起業家の一人です。複数の塾などにより、ポケモンすらやらせてもらえなかった日本の教育システムに疑問を持ち始めたのが4歳の頃。それから今まで日本を、そして世界を変えてやるという志のもと、現在も、IT・Innovationの面で最も世界から注目が置かれているシリコンバレーで奮闘しています。

以上が、今回のイベントのスピーカーたちです。(僕のとこが長くなりすぎてすみません笑)


高校生たちはこのイベントを通して、情報面で知らなかったこと以外にもスピーカーたちの行動力や、決めたらやるといった決意の強さを学べたと思います。彼らと私たちは年齢で言えばたった3−4歳ほどしか変わりません。なので、彼らが大学に行き、数年経つ頃には僕たちと同じようなこと、またはそれ以上のことをしている気がします。僕自身は大学に入るまでは起業家やシリコンバレーで活躍している人なんて出会ったことがありませんでした。なので、そんな出会いが高校生の時期にあった彼らは、僕よりずっとはやく成長する機会を得たのだと思います。陰ながらこれからの彼らの成功を応援しています。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。


吉田昌平 JABI 学生会員 – Intern from Wittenberg University/関西外大-

Tuesday, July 21, 2015

Semicon West 2015に参加して


シリコンバレーでインターン中、吉田昌平です。今回は年に一度サンフランシスコで開催される、SEMICON West 2015&InterSolarに参加してきました。

私は主に会場を回りどんな企業が参加し、どんな製品を紹介しているのかに重点を置いていました。会場の大きさと迫力にのまれながらも私のボスについて行き、いろんな製品を観察しました。入場して10分、ずっと思い続けていたことが一つ。知識が追いつかない!


Semiconductor (半導体)について少し知り始めたのが、先日お会いした東京エレクトロンの社員の方に出会ってからなので、細かいところはなかなか理解ができませんでした。ですが、セミコン産業といっても半導体製造機を製造する会社から半導体を用いソーラーパネルを製造する会社まで多種多様だったので、いろんな種類の機械に囲まれていたという意味ではとても楽しめました。やはり男の子の性というべきですか、機械系や金属系のものはいつでも輝いて見えます。中でも、半導体をカットする前の状態は素晴らしかったです。

会場の規模、参加者の数、各企業のブースで熱心に製品説明するスタッフの方の熱意から、イベントがどれだけ有名で重要ものかは十分理解できました。大小様々なブースに企業が製品を並べ、お客様が入ればすぐに対応し、企業アピールのためにグッズを無料提供する。どのブースもホスピタリティーに溢れていました!イベント主催側の配慮も素晴らしく、参加企業の方のホテルの手配からイベント専用アプリを用意までしておりスムーズにイベント情報の取得することが可能でした。

会場を回っていて気づいたのは、やはりサンフランシスコ、海外企業の多さが目立っていました。アメリカだけではなく、日本や中国などのアジア系も多かったようです。マレーシア企業なども見ることができたので少し驚きました。それだけ、SEMICONの規模が大きいという意味ですね!世界中から企業と参加者が来ているだけあって人種の多様性も幅広かったです。先日参加した韓国ロボットフォーラムとの時とは違い、多くの日本企業を見ることができたので、これからの日本企業の海外進出への期待が膨らみました。日本の半導体産業は東京エレクトロンやニコンに続きたくさんの企業が奮闘していたのでこれからも頑張って欲しいです。

イベントを振り返って、昔と比べて参加者の数も減り少し人気ではなくなってきたように思われる半導体産業。でも、サンフランシスコのど真ん中でイベントが開かれ続けているということはそれだけまだ需要があり、世の中が必要としているということです。なので、これからの新たなイノベーションにより、かつての人気を取り戻し、住みやすくより良い生活を人々がおくれるような社会を形成する手助けをできるように期待しています。

吉田昌平 JABI 学生会員–Intern from Wittenberg University/関西外大-

Friday, July 17, 2015

2015年夏のシンポジウム: IoT向け半導体とロボット技術

7月11日土曜日に、カリフォルニア州サンタクララにあるインテル本社の講堂で行われたCASPA (Chinese American Semiconductor Professional Association) 2015年夏のシンポジウムに参加してきました。今回のタイトルは「Living in Avatar: Network Computing, Artificial Intelligence, and Robotics to Fuel Future Computing」で、いくつかのプレゼンテーションがありました。この中から興味深かった内容をご紹介したいと思います。

Robotics Inventions National Drones社のCEO、Marek Sadowski氏は、NASA Amesで火星探査マーズローバーの設計に携わった後、ITのコンサルタントとしてIMB、HP、NTTなどの企業で活躍、2004年に今の会社を立ち上げ、ロボットの開発をしています。ポーランドに設計部隊があり、インドのIT企業に例えて「ロボット開発のバンガロールになる。」と、意気込んでいました。今回は、サービスロボットや家庭用掃除ロボット、オフィス用大型掃除ロボット、湖底深度を測る自動ロボットボートなどを紹介。また、軍事偵察ロボットや複数のロボットを一人でコントロールできるBMS(戦場管理システム)なども開発しているとの事でした。警備ロボットのKnightscopeや、有名なiRobotに競合する製品を作っています。



Cadence Design Systems社のチーフ戦略オフィサー、Brandon Wang氏は、IoT市場の状況と将来についての話をしました。90年代のパソコンから、2000年代の携帯電話、その後のスマホを経て、今後はIoTで爆発的に半導体の出荷数が増えるという話です。興味深かったのは、バリューチェーンを4つのレベルに分けてマーケットサイズを予想していることです。同氏によると2020年には、レベル1 (Things)が$31B、レベル2 (Communication Network)が$17B、レベル3 (Cloud Computing)が$18B、そしてレベル4 (Application and Service) は$262B となり、やはり、アプリケーションやサービスの付加価値が一番大きくなるとの事でした。




携帯デバイスに様々なセンサーが加えられる事によってコストが下がり、さらに市場が加速するというサイクルに入ってきています。無線技術も、2020年には伝送速度10Gbpsが可能な5Gがやってくると考えられ、省電力技術やチップのパッケージ技術の進歩も相まって、ウェアラブル製品やアプリケーション市場がさらに加速するとの事です。それにしても、半導体の集積度やMEMS (Micro Electro-Mechanical Systems)の進歩、低電圧駆動による超低電力SoC等による、不揮発性メモリー制御、電力制御、無線充電など、ウェアラブル機器に利用されている技術の進歩には、目を見張るものがあります。

SRI International社のプリンシパル・リサーチエンジニア、Roy Kornbluh氏は、同社におけるロボット研究の成果を紹介しました。同氏は、現在Artificial Muscle社が開発している電場応答性高分子(Electro-Active Polymers: EAP)の発明者でもあり、ソフトアクチュエータとも呼ばれる人工筋肉について説明しました。実験のデモビデオでは、ロボットの上腕筋への応用や、柔らかいロボットの足、蛇ロボット、電圧をかけて硬くすることでロボットの指間接を制御する例などが紹介されました。


また、SRI社が開発した静電エラストマーを使用しているGrabit社製の「何でも掴めるロボット」の紹介もありました。製造現場や織物工場などで活用されています。

さらに、ExcoMuscle(外部筋肉)やバネを活用することで、従来のロボットに比べて20倍もの歩行エネルギー効率を達成した、PROXI人型ロボットの紹介もありました。このロボットは、先日のDRC (DARPA Robotics Challenge) でも活躍しました。

人工筋肉は、まだ耐久性やコスト、大量生産などに問題が残されています。例えば、ハプティクスと呼ばれる触覚フィードバック技術としてスマホ等のタッチスクリーンに、あるいは高級ヘッドフォンの低音振動用などへの適応や商品化が期待されており、残された技術課題等の解決が望まれます。いずれ小型モーターやリニアモーターに取って代わる人工筋肉ができれば、生物のように静かに動くロボットが出てくるのではと、今後の展開が楽しみです。

スマホ市場の拡大によってセンサーのコストが下がり、ネットワークやクラウドの発展によって通信、ストレージ、計算処理コストが下がり、AIやDeep Learning機械学習によって知能が向上、その上で人工筋肉などの新たなメカトロニクスの発展が見えてきています。まさに、IoTとロボットの分野でいわゆるカンブリア紀の大爆発が起ころうとしているのです。

岡田朋之


Tuesday, July 7, 2015

ロボットフォーラム レポート



去る6月25日、サンノゼにあるJABIL社のBlue Sky Innovation CenterにてKorea Robot Forum & Business Roadshowが開催されました。韓国のDaegu(大邱)市から10社以上が参加し、ロボット向けの部品や部品加工技術などの紹介が行われました。ロボット向けといっても、自動車や携帯電話など他の業界向けに展開されている部品や装置を、ロボット向けに売り込むのが目的の様でした。 今回はシリコンバレーのロボット業界著名人が参加し、キーノートやパネルセッションが開かれ、興味深い話が聞けましたので、内容をレポートしたいと思います。

JABILは今年で50周年になる米国のEMS企業で、さまざまな製品を生産している会社です。イベントのホストだということもあり、まず、Senior Vice President of Marketing and SalesのJoanne Moretti氏からJABILの歴史やビジネスについての紹介がありました。またUS Commercial ServiceのJoanne Vliet氏が米国と海外企業を繋ぎ米国直接投資をサポートする、Select USAプログラムについて説明され、米国に100拠点、海外に100拠点を設けての活動をしているとの事。詳細は日本語のサイトを参照ください。http://www.buyusa.gov/japan/investinamerica/index.asp キーノートスピーチではJABILのJohn Dulchinos氏やiRobot (Roomba)開発の父として知られている、Scott N. Miller 氏が登壇されました。 

John Dulchinos氏のプレゼンは以前にも一度聞いたことがあるのですが、彼が30年前にサービスロボットの未来を夢見てこの業界に飛び込んだが、今になって、その時に語られていた世界が来る素地が、やっと揃ったと話されていました。技術の進化や部品コストの低下、人工知能の発達といった要因だけではなく、労働人口の減少や労働コストの上昇によってロボット導入のビジネスケースができ、新たにロボットが注目されて来ているようです。

例えば、今まで世界の製造工場として機能してきた中国の製造業における労働コストは、この数年でメキシコを抜き、また新興国の賃金も増加している為、今後は製造用のロボット、特に組み立て工程でのロボットの必要性が大幅に増えるだろう。加えて、少子化対策の影響で人口分布が偏っており、高齢化社会におけるサービスロボットの必要性も増えるとのこと。日本で起きていることが数桁大きいレベルで起きてくるので、製造現場や社会インフラへのロボットの導入が加速しそうです。

次に、iRobot開発の父として知られているScott Miller氏の話が聞けたのは大変有意義でした。MIT時代に作ったマグロロボットでマグロの水泳効率を再現した話から、Walt Disney社で数メートルある巨大恐竜ロボットを作った話、Hasbro社向けに低価格な幼児用の人形を作った話など盛りだくさんでした。面白かったのはiRobotルンバ掃除機がヒットした後、Scoobaという床拭きロボットを開発したが、さっぱり売れなかった理由です。ルンバは競合製品が掃除機なので値段が高くても消費者は購入したが、Scoobaの競合は数十ドルで入手可能なモップなので、値段を200ドルレベルに下げる必要があったということです。また、iRobotを開発した理由も面白く、人々にどんなロボットが欲しいかと聞いて回ったら、掃除機かビールを持ってきてくれるロボットが欲しいというのが圧倒的に多かったからだそうです。

Scott Miller氏は現在Dragon Innovationでさまざまな新しい製品を製作しており、開発例には有名なSpheroやJIBOがあります。このような新製品の開発は2ステージあり、まずはプロトタイプの開発、それから量産向け開発となります。プロトタイプの開発は、最近の技術の進歩でさまざまなツールがあるため、比較的簡単にできるようになったとの事。3Dプリンターや、Arduino, Beegle board, Rasberry PIなどの開発ボード、ROSなどのオープンソースソフトのおかげで、特別な電気工学や機械工学の知識がなくても開発ができるという状況が、さまざまな製品アイデアの実現化に貢献しています。量産フェーズでは、少量多品種開発向けにRethink RoboticsのBaxterのような組み立てロボットがでてきており、今後は過去の大量生産から少量多品種生産に移行していくだろうと説明されました。また、ミレニアル世代といわれる16歳 -34歳の世代は、製品へのこだわりや新製品への興味が高いのと、米国では団塊の世代と同数の人口比率で存在する為、今後少量多品種に消費の傾向を変えてくるのではとの事でした。

Translink CapitalのJay Eum氏はSamsung Ventures の米国トップの経験から自分のベンチャーキャピタルを起こした人で、キーノートでは起業と海外展開について話されました。韓国系米国人のEum氏は韓国で最近成功したインターネット企業を紹介。日本でも知られているネイバーやカカオトーク, 最近ソフトバンクが投資をしたクーパンなどについて、ローカルマーケットで勝利する重要性について説明されました。ハードウェアビジネスは海外向けの展開も大事だが、リテールやローカルなサービスの場合は、無理して海外向けに展開して失敗するよりもまずは自国での地固めが重要で、成功ファクターとしては、抵抗の低い道を選ぶこと、ビジネスのバランスを考慮してマーケット機会を選ぶこと、内部リソースと外部のネットワークを最大限活用することなど、具体例を挙げて説明されました。

キーノートの後はパネルセッションに以降。ここでも著名人のコメントが多く聞けました。最初のセッションは”工業ロボットの新たフロンティア“ “New Frontiers for Industrial Robotics”というタイトルで、Baxterで有名なRethink RoboticsのBrian Benoit氏、Fetch RoboticsのCTOのMichael Ferguson氏、Stanford Research Institute(SRI)発 でArtifical Musleから進化した会社Grabitの投資家、Charlie Duncheon氏、ABBからもパネル参加され、工業ロボットの未来について話されました。

工業用ロボットで今後期待されるのは、人と共存して組み立てができるロボット(ABB YuMi Rethink Robotics Baxterなど)です。またAmazon のKivaロボットのように工場や倉庫などで製品やパーツを選び運搬するロボット(Fetch Robotics)、さまざまな製品を傷つけることなく掴める技術(Grabit)などの紹介がありました。Grabitとは従来機械では不可能であった布,織物を掴むことができるため、繊維工業の製造工程の自動化が可能になります。

組み立てロボットの問題点についても議論されました。少数多品種の生産では短期間に生産ラインを立ち上げ、短期間生産した後また短期間に別の製品に変更する必要性があるため、現在のロボット機能変更のフレキシビリティ(柔軟性)では追いつかず、まだまだ人間が作業をする必要があるようです。ロボットの技術が進歩し一台で複数の作業を学習することができるようになれば、前出の人口減や人件費高に対応できてくると考えられ、今後の技術進歩が期待されています。

最後は、Silicon Valley Roboticsの会長でありSRIのロボット研究所長Rich Mahoney氏、ホテル向けサービスロボットSaviokeのCEO、Steve Cousins氏、iRobot VenturesのHans Anders氏、ElementのTim Smith氏が登壇、そしてSilicon Valley RoboticsのExecutive Director, Andra Keay氏をモデレーターとしてパネルセッションが行われました。

Mahoney氏は、SRIにおけるロボット開発の状況と、最近開催されたDARPAロボティクス・チャレンジについて紹介がありました。SRIでは今までの半分の電池容量で3時間歩き続けるロボットや超軽量アシストスーツを開発しているとの事。DARPAロボティクス・チャレンジにはメディアが300社も参加し、内100社は日本のメディアだったそうです。日本のロボットに対する熱意が感じられました。今回の大会では雰囲気が以前とはずいぶん変わり、まるでスポーツ・イベントのように観客が歓声をあげたり応援をしたりしていたのが印象的だったようです。ロボットが転ぶシーンはYoutubeで何度も流され、米国内のロボットに対する悪いイメージ(映画ターミネーター、労働を奪う敵など)の改善に役だって良かったとのコメントもありました。

SaviokeのCousins氏は、ロボットのハードとソフトのバージョン管理や、アップグレードの大変さについて説明されました。サービスロボットを社会に理解してもらい浸透させるためには、ストーリーボードやビデオなどで利用シーンを説明すると良い。iPhoneができるまで誰もスマホの必要性を感じなかったのが、今は、スマホなしでは考えられないように、ロボットも利用シーンが明確になれば必要と感じてもらえるという話でした。これは技術先行で開発した後、誰も買わないと言った問題の解決に有効だと思います。最近はKickStarterやIndigogoなどでビデオを見せて投資を募ることが流行ってますが、同じ考えであると感じました。 今回のイベントでは、人間の代わりをする組み立て用ロボットやサービスロボットが浸透していくのにはまだまだ大変な道のりであるが、コストパフォーマンスがビジネスモデルの境界線を越え、急激に採用が進む時代が間近に迫っているのではと感じました。Dulchinos氏が30年前に夢見た世界が、あと数年でやってくるのかも知れません。

岡田朋之