Wednesday, August 5, 2015

大阪から来た高校生へアメリカで活躍する先輩からのアドバイス!

大阪からシリコンバレーにやってきた約50名の高校生へ向けて、現在アメリカ・特にシリコンバレーで活躍している学生や起業家がいくつかのトピックに別れたプレゼンを披露しました。そして、今回はなんと私も一人のスピーカーとして参加させていただきました!(正直シリコンバレーにはインターンシップで来ていたので、活躍している訳ではないのですが、まあそこは気にしないでおきましょう!)

高校生の中には留学に興味がある人が大半で、起業を考えている人も何人かいたので、5人のスピーカーのうち3人が留学に関するプレゼン、そして2人が起業に関するプレゼンでした。現在アメリカ留学中、且つ、日本の大学にも在籍している僕のトピックは「アメリカと日本の大学の違い」でした。下に一人ずつプレゼンの内容を紹介していきたいと思います。

一人目は現在シリコンバレーにある大学の日本人学生で、留学に必要なもの、留学を考えている人に知っておいて欲しいことを紹介してくれました。留学前に必要なものとしてはやはり、コストがかかる留学費用ですね。特にシリコンバレーだとアパートを借りる学生をいるので、月15万ほどかかっても不思議ではありません。そして、カレッジ(日本で言う短大のようなもの)ではなく、通常の大学に通うのであれば、一年間の学費だけで300万ほどかかるのは当たり前です。なので、その辺を計画的に考えながら留学を考えるのはすごく大切なことです。もし費用面で困っているなら、「トビタテ!留学JAPAN」などに利用するのもいいかもしれないですね!


二人目のスピーカーは僕、吉田昌平でした(すこし長くなります笑)!オハイオ州の大学に通っており、現在はシリコンバレーでビジネス関連のインターンシップをしています!今回は生活面と勉強面からアメリカと日本の大学の違いを説明させていただきました。生活面でいうと、寮生活・ホームパーティー・イベント・食事などで大きな違いがあります。日本で一般的な大学生だと自宅かアパートからの通学が多いと思います。実際、僕も徳島出身なので大阪の大学入学以降はアパートを契約して住んでいました。ですが、アメリカで大学キャンパス内に寮がある大学が多く、ルームメートと一緒に過ごす、または、家を借りて、友達数人でシェアハウスという形が自然に起こります。そして、もし家に住むことになれば、週末に家でホームパーティを開くのなんて当たり前!私が通う田舎の大学だと、音楽が聞こえてきたら、とりあえず音の聞こえる方に行き、そこでたまたま見つけたパーティに参加なんて日常茶飯事です。特に友達作り、そしてネットワーク広げるためならパーティに行くしかないでしょう!専攻・年齢・人種問わずに、いろんな学生に出会える場所として最高の場所でしょう。日本の大学だとサークルやクラブに入っていないとなかなか友達ができない場合などありますが、アメリカだとそんなことは必要ない!とにかくパーティに行けば大丈夫です!



アメリカ大学ではイベントの数がとても多いです。毎週キャンパスのどこかでイベント起こっているのが当たり前な感じです。僕の大学だとよくミュージシャンがきて大学のバーで演奏していましたね。特におもしろいイベントとして催眠術師がきて、たくさんの生徒が催眠にかかっていました!そして、なによりキャンパス内が盛り上がるのが、スポーツです。アメリカではすごく広いスタジアムを所有している大学が多いので、他校との試合となると多くの生徒、そしてチームをサポートしている地元の人がたくさ観にきます。その時の大学の状況はもうお祭り騒ぎ!なかなか日本では見られない光景です。そして、生活面の最後に一番重要なのが、食事です。シリコンバレーなど、日本人人口の多い場所だと日本食を食べるのもそんなに困難な事ではないですが、私の住むオハイオ州では日本食なんて二ヶ月に一回食べればいいほうです。(私は学生なので)そして、なんといってもジャンクフード大好きなアメリカ。1にピザ食べ、2にピザ、そして最後にまたピザなんてこが起こりかねません。私の通う大学の食堂でもついついピザばかり食べてしまうことがよくあります。なので、米が大好きな人は要注意です!自分で買わないか、日本から送ってもらわない限り、なかなか日本の米は食べられません!やすいジャンクフードに頼りがちな人が多いので、もし留学するなら健康バランスに気をつけてください。

さあ、次は勉強面での違いを説明します。私が最初に驚いたのは、専攻(自分の勉強する専門分野)です。日本だと大学入試の際に、まだ自分の勉強したいことが決まってない人が多いと思います。なので、とりあえず、A大学のB学部に入るなんてありますよね。それから4年後その学部から卒業する。簡単にいうと入学した時の学部は変えられないという事です。すべての大学がそういうわけでもないかも知れないですが、すこし融通がきいてもいいと思いませんか?その点アメリカのリベラルアーツの大学だと入学してから専攻を決めるのが普通です。例えば、入学後、興味のあるいろんな教科の授業をとってから自分にあった専攻を決めるという形です。そして、専攻をとるには決められた教科の単位が必要になります。なので、初めから自分が何をしたいかわかっている人なら、4年をフルに使いダブル専攻(卒業時に専攻は二つある)なんて事もできます。副専攻なんてものをあるので良かったら調べてみてください!

そして、次にアメリカでの授業のスタイルはユニークなものです。大学にもよりますが、授業を進める上での大きなポイントとしてディスカッション形式があります。討論への参加度合いが授業の成績に関わって来ることもあります。そのディスカッションを元に発言を求められることはよくあるので、英語力は必要とされますが、日本の高校でもやったように予習・復習をしっかりやっておけばさほど難しくはないと思います。

最後に、アメリカの大学の課題の量は日本と比べると多いと思います。僕の意見だとリーディングの量が一番多いですね。ビジネス専攻の僕は一つの授業で大体週100ページくらい読んでいます。それにあと4つ授業が重なったらもう時間がなくなっちゃいます。なので、留学をする上でタイムマネジメントが要求されてくると思います。それはアメリカ人も同じことなのですが、私が日本にいた時は、あまりそこまで毎日の課題の量が多かったことはないですね。もしかすると毎日の課題の量が少ない大学もあるかもしれないのでそこは調べてみてください!ここまでが私が話した内容です。


次に3人目の方はシリコンバレーに『挑戦』しに来たアダニヤ・タツキさん!子供の頃の夢はタイムマシーンを作る。現在は、独自にロボットを開発、そして、そのスキルの高さと表現力の面白さで高校生のみんなを虜にしていました!高校生の中にもタイムマシーンを作りたいという夢を持っていた人がおり、その生徒とアダニヤさんが作ったロボットのシミュレーションで話はとても盛り上がりました。これを機にテクノロジーに興味がある人がアメリカ留学を決意し、夢に向かって全力疾走できるようになればいいですね!ちなみにアダニヤさん、現在の夢はバーチャルの世界で映画の世界に飛び込むことらしいです。彼の活躍により、ハリーポッターやバックツーザフュチャー、そしてスターウォーズの世界を体験出来るようになるのもすぐやって来るかもしれません。


4人目の方は、カリフォルニア生まれのアメリカ人のデイビッドさんでした。彼は2年ほど日本語の勉強をした経験があり、プレゼン中、挨拶などいろいろなポイントで日本語を使い、シリコンバレーでの大学の教育システムについて説明してくれました。やはり日本のシステムとは大変異なるアメリカの大学教育、高校生の皆さん、ほとんど英語のプレゼンを大変熱心に聞いていました。


最後のスピーカーは現在学生起業家としてシリコンバレーで活躍されている戸村さん。AKBのこじはるが原点の戸村さん、ラストスピーカーとして高校生たちの留学に対するモチベーションをものすごく高めてくれたと思います!特に戸村さんの奇想天外な人生に刺激を受けた生徒はたくさんいることでしょう。『Happy ×Happy –まわりの人から幸せに』をモットーに、様々な事業を独自で行っており、僕個人的には、シリコンバレー今もっとも注目すべき日本人学生起業家の一人です。複数の塾などにより、ポケモンすらやらせてもらえなかった日本の教育システムに疑問を持ち始めたのが4歳の頃。それから今まで日本を、そして世界を変えてやるという志のもと、現在も、IT・Innovationの面で最も世界から注目が置かれているシリコンバレーで奮闘しています。

以上が、今回のイベントのスピーカーたちです。(僕のとこが長くなりすぎてすみません笑)


高校生たちはこのイベントを通して、情報面で知らなかったこと以外にもスピーカーたちの行動力や、決めたらやるといった決意の強さを学べたと思います。彼らと私たちは年齢で言えばたった3−4歳ほどしか変わりません。なので、彼らが大学に行き、数年経つ頃には僕たちと同じようなこと、またはそれ以上のことをしている気がします。僕自身は大学に入るまでは起業家やシリコンバレーで活躍している人なんて出会ったことがありませんでした。なので、そんな出会いが高校生の時期にあった彼らは、僕よりずっとはやく成長する機会を得たのだと思います。陰ながらこれからの彼らの成功を応援しています。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。


吉田昌平 JABI 学生会員 – Intern from Wittenberg University/関西外大-

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