Saturday, February 25, 2017

US Japan Forum夕食会 レポートFebruary 20〜22, 2017

インターン 弘川奨悟

シリコンバレーにあるロボット関連会社、Innovation Matrix社で、今春インターンをしている。弘川奨悟です。

US Japan Forumの夕食会に2/20()2/22()3日間、参加した。夕食会では、シリコンバレーで活躍されている方々のお話を聞かせて頂いた。私は将来、エンジニアとして活躍したいという夢があったので今回の夕食会はとても貴重な時間であった。今回はシリコンバレーで活躍されているエンジニア、経営者、コンサルタント、投資家、研究者、フォトグラファー、など多種多様な仕事の話や仕事価値観や人生に関する価値観を聞くことができた。本レポートは3日間の夕食会のまとめである。

今回の夕食会では様々なことを学ばせていただいた。その中のいくつかを以下に示す。
  いろんな所に行き、いろんな人と会話し、常に考えて生活する
  失敗したからこそ成功できる
  周りの流行に振り回されずに行動する
  どういう人生を生きたいかを自分で考えて仕事・生活をする
  以上のことを継続することが重要

シリコンバレーは特に都会ではないが数多くの企業が存在し、世界の最先端技術を開発しており、ビジネスの仕方も多様化している。では、なぜシリコンバレーなのか??
シリコンバレーには、スタンフォード大学、UCバークレーなど、優秀な人材が集まる大学が多くあり、「新しいことをやろうとする人」や「世界を変える」という想いがある学生または卒業生が新しいビジネスを次々と行っている。また大学側も資金の援助などの支援を行っている。そしてビジネスが成功して引退した後もシリコンバレーに残り続け、新しい世代の若者の支援を行っている人が多い。このようなエコシステムが出来上がっているため、全米の投資額の約4割がシリコンバレーとなっており、ユニコーン企業(企業価値が10億ドル以上で非上場のベンチャー企業)の数も世界一となっている。日本には「出る杭は打たれる」という言葉があり、新しいことや珍しいことを始める人に対して否定的な文化が未だにあるように感じる。これに対してアメリカでは「他人と違う」ことが当たり前という文化があり、周りの視線を気にして発言をしないということはなく、自分の考えをどんどん発信する人が多いと感じる。

今回の夕食会に参加されていた方々も、学生時代に自分の考えを積極的に伝えるために様々な工夫をされていた。日本では「グローバル」という言葉をよく聞くが、日本人が今以上にグローバルに活躍するにはどうすればよいだろうか。英語ももちろん大事だが、異文化を理解しお互いに尊重する心や決断力、自分の考えをどんどん発信することも重要であると思う。日本でも、英語だけでなく自分の考えを積極的に伝え、決断力をつけるような教育も、保育園、小学生のころからするべきだと感じた。また、シリコンバレーでは、ビジネスに失敗してもリスペクトされる文化があり、これも日本とは異なると感じた。

2017220()
・大永英明(Innovation Matrix)
・川鍋仁(SunBridge)

2017221()
  Aya Iwasuji (NEDO)
  Mitch Kitamura (Draper Nexus)
  安藤先生(Stanford University)
2017222()
・高橋麻里(PASONA)
・竹内直実(TESLA)
・加渡友美(axxentureGoogle)
Shinichiro Nishino (NEC)
  Dai Sugano (The Mercury News)



Wednesday, October 19, 2016

第20回 JABI Salon 「シリコンバレーでAIビジネスの動向調査を行ってみた!」

JABI Blog  9/24/16

JABI  NEXT会員の吉田昌平です。
一年の時を経てJABI Blogへと帰ってきました。


20 JABI Salon
「シリコンバレーでAIビジネスの動向調査を行ってみた!

9/24()にシリコンバレーで開催された第20JABI Salonの様子をお届けします。

土曜の日中でしたが、Salonのチケットは完売し、始まる前から席が足りるかわからないながらの開始となりました。

今回の調査を行ったのは、JABIナビゲーターの大永氏、岡田氏、中島氏、そして二村氏でした。それぞれのメンバーによるAI関連の会社へのインタビュー、研究、資料作成と、とても高いクオリティーでサロンは大盛況で終えることができました。

AIビジネスの動向調査発表の前に、非会員のためのJABIの紹介が行われました。
JABIの事を最も熟知しているメンバーがこれからのJABIの未来について、そして可能性についてのプレゼンを行い、 非会員の皆様にはJABIの明るい未来についてしっかり理解いただけたかと思います。





その後のAIの動向調査では、まず、AIの背景、そして近年ではシリコンバレーでどういった動きが活発的になってきているかについて話されました。

従来のAIは保険や金融関係では活躍していたそうですが、近年ではDeep Learningが加わり、より実用化が可能となったそうです。。
インターネットショッピングなどでユーザーの嗜好に合わせて商品を提供したり、医学の分野でもシステムとAIとの融合をしたり、さらには近年評判のIoTなどのスマート機器の開発にも大きな影響を与えてきているそうです。

今回の AI動向調査の分野はビッグデータ解析、人工知能、深層学習、センサー、IoT、そしてインダストリー4.0などなど多岐にわたっていました。そして、なんと米国内外から400社のAI関連の会社データを使い調査を行ない、400社の中からスクリーニングを繰り返し、質の高いインタビューを実施されました。




調査によると、現在、シリコンバレーではGoogle FacebookAmazon
そしてAppleといったITの大企業が「AIスタートアップ獲得競争」をしているそうです。大企業からスピンアウトした会社が製品や技術を開発してからスピンアウト元の大企業に買収されるといったトレンドもあり、21世紀を生き抜くためのIT戦争の最前線がまさに、シリコンバレーで行われている模様です。


(CB INSIGHTSより引用)


AIへの注目の変化を数字で見ると一目瞭然で、2010年と比べるとベンチャー企業への投資が20倍も増えており、これからも数字が伸び続けると可能性も大いにありますね。

また、新しい最近の例として、無人カーの開発や、AIによる大喜利が人を超えたなんてこともありました。急速に成長するAIにより私たち生活は良いようにも悪いようにも変わることでしょう。もしかするとシンギュラリティの到来は予測よりも間近に迫ってきているのかもしれません。



サロンにお越しいただいた来場者の皆様もシンギュラリティについての質問や、日本でのAIに関してなどいろいろ質問をされた人がたくさんいました。そのおかげもあって、シリコンバレーだけでなく、世界でのAI動向について様々な議論が交わされ、とても有意義な時間になったと思います。ご来場になられた皆様、そして動向調査を行っていただいたJABIメンバーの皆様に本当に感謝申し上げます。


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吉田昌平
JABI Next会員
J-Unique EXPO Project Manager
http://j-unique-expo.com/exhibitors_home
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Tuesday, August 16, 2016

2016年JABI夏季BBQ

JABI学生新会員の一柳優心です。


土曜日にKimberly氏の自宅で開催された、JABI夏季BBQの様子をお届けします。

会員及び家族・学生は5ドル、非会員は10ドルというお手頃な参加費でしたが、ビール、ワイン、お寿司、ビーフ、ソーセージと豪勢な料理が用意され、参加者の皆さんは大満足のようでした。

料理を担当してくださったKimberly氏の旦那さんの料理はプロ並みの腕前で、まさにチップを渡したくなるほど。今回を逃した方は、ぜひ次の機会に。。

お酒や料理を楽しみながら、JABIメンバーやJABIイベント初参加の方々が互いに打ち解けてきたところで、“Okay. Here is ‘there is no free lunch’ thing comes in!” 
というKimberlyさんの旦那さんの一言とともに、リビングに集まるよう声がかかりました。

JABIの理事である大永氏と岡田氏から、非会員の方に向けてのJABIに関するプレゼンテーションです!



JABIはどうして出来たかについて、
JABIが解決したい日本の問題について、
JABIが向かっている方向についてなど、

理事のお二人から熱いプレゼンが行われ、参加者の方々は美味しい料理も忘れて話に引き込まれていました。



非会員の方々がプレゼン中やプレゼン後に多くの質問をし、JABIのことを知らなかった方々もJABIに興味を持ってくださったようです。

普段のイベントと比べると少人数だったとお聞きしましたが、様々な年齢層の方が集まり、活気に満ち溢れていました。

様々な参加者と言えば、日本で大活躍の女優の剛力彩芽さんまで。



と思ったらそっくりさんでした。(笑)

メンバーの方々は 「シリコンバレーの剛力!」「ぜひ、JABIの広告塔に!」と新メンバー候補の川原さんを大歓迎し、JABIメンバーの気さくさやフレンドリーな空気を感じることが出来ました。




JABIメンバーは楽器を演奏出来る方も多く、気がつけば数人が楽器を手にとってリビングで演奏を始めていました。

彼らが楽そうに奏でる美しい音楽、美味しい料理、メンバーの和やかな空気が調和し、素敵な空間が作り出されていました。

メンバー同士の交流も深まり、新しいメンバー加入のきっかけにもなり、真夏のBBQは大成功だったのではないでしょうか。

一柳優心


Saturday, March 5, 2016

JABIアワーのご案内

今回はJABIが不定期的に行っているイベント「JABIアワー」についてご案内します。

JABIの会員の方もそうでない方も参加でき、飲み食いしながらあらゆるテーマについてディスカッションできます。2月29日に開催された「JABIアワー」は会員に加え、シリコンバレーに短期間滞在する学生さんなど多様な顔ぶれがそろったので楽しいディスカッションになりました。



今回は司会大永氏がはりきって新しい試みを始めました。

それは・・・
「2分で自己紹介し、2分で問題提起」

皆さんは長いと感じますか?短い、あっという間と感じますか?
はじめは「一分でいいんじゃないか?」という参加者も多かったのですが、やってみると2分をオーバーする人もちらほら・・・しかし慣れると残り5秒でうまくまとめる人も増えてきました。

自己紹介の場合は

  1. これまでの経歴(1分) 
  2. 現在の仕事(30秒) 
  3. どうしてアメリカに来たのか(30秒)

という配分が一番多かったです。シリコンバレーに来た人の多くは何度も転職をし、分野を変えてアメリカにたどり着いているので、経歴を説明するのに1分は必要になります。しかし学生である私はまだ職歴もなく、経歴の部分は20秒くらいで終わってしまい、残りの時間をどう埋めようか・・・と焦ったのはここだけの話です。

そして問題提起。学生・社会人、と様々なバックグランドを持った人がおり、問題提起も様々だったのですが、なかでも「起業」の話にフォーカスしたものが多く

  • 起業をするにはシリコンバレーが向いているのか
  • 日本はシリコンバレー化できるのか

などで議論が交わされました。「起業をするにはシリコンバレーが向いているのか」については、起業の内容にもよるが、一般的に言えるのは、シリコンバレーの方が投資の制度は整っており、日本よりアメリカの方が何度でも失敗できる、ということでした。

考えさせられるのは、「日本のシリコンバレー化は難しい」ということ。いくら日本の政府が力を入れてシリコンバレーを模したシステムを整備させても、そもそもシリコンバレー自体はアメリカ政府が作ろうとしてできたものではないから難しい、というのがシリコンバレーで長く働く人々の大方の意見。

シリコンバレーの大きな特徴は「移民が多い」ということ。しかし、日本における人種差別は未だあり、参加者の中にも日本の閉鎖的な国民性に疑問を抱く人が多くいました。そういった国民性からも「シリコンバレー化」は難しいのでしょう。

今回のJABIアワーは「日本の負の面」にフォーカスした話題が多くありました。(決して意図的ではないのですが・・・)日本の働き方、日本人の国民性に疑問を抱いて渡米した人が多くいたからでしょうか、アメリカという離れた地から一歩俯瞰して日本をみつめることができたのだと思います。次回はぜひ「シリコンバレーの負の面」について話し合いたいですね。


鈴木友梨子  JABI学生会員