Thursday, April 8, 2010
どうしてJABI?
シリコンバレーで、約20年間仕事をしてきて、今、JABIに関わる事は私にとって、自然なトランジションと言える。
1991年以来、シリコンバレーのビジネス・技術・カルチャーの3点セットを日本企業にトランスファーする仕事をして来ている。当初より、シリコンバレー のビジネス風土に魅せられ、シリコンバレーこそ、ビジネス界の中心であり、最高峰であると確信し、今でもその事は変わらない。特に、90年代は、多くのス タートアッップが競い、多くのVCがダイナミックなキャッシュフローを創成し、健全な競争環境の中からITを一つの産業に確立した歴史的に類を見ないダイ ナミックな時期であった。この期間、私は、価値観の中心をシリコンバレーに据えていたため、日本の状況は、非生産的、非効率と言う判断から、日本から学ぶ ものはない、という発想であった。
しかし、ITが産業として確立した2000年以降、シリコンバレーの動き方に変化が訪れ、合理性一辺倒から、多少無駄と見えるやり方の中に長期的な強さを 育成する観点が生まれつつある。そして、これはあくまでも私の私見だが、多くの企業が日本的な良さをその経営に織り込んで来ている状況がある。決して、 「日本から学んでいる」とは言わないけれど。こうした、外的な環境変化と、私自身が日本の良さを見直す時期が一致してきたのが、この5年程である。
これからは、自分の仕事の中に日本が文化として持っている優れた部分シリコンバレー3点セットをブレンドしながら、 日米間相互のビジネス立ち上げの仕事をして行きたいと思っている。JABIは、そうした私のビジョンを実現する為のプタットフォームになり得ると感じてい る。また、そうなるかどうかは、私のJABIへの関わり方次第、とも思っている。
岩村公彦
3/26/2010
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