Saturday, March 5, 2016

JABIアワーのご案内

今回はJABIが不定期的に行っているイベント「JABIアワー」についてご案内します。

JABIの会員の方もそうでない方も参加でき、飲み食いしながらあらゆるテーマについてディスカッションできます。2月29日に開催された「JABIアワー」は会員に加え、シリコンバレーに短期間滞在する学生さんなど多様な顔ぶれがそろったので楽しいディスカッションになりました。



今回は司会大永氏がはりきって新しい試みを始めました。

それは・・・
「2分で自己紹介し、2分で問題提起」

皆さんは長いと感じますか?短い、あっという間と感じますか?
はじめは「一分でいいんじゃないか?」という参加者も多かったのですが、やってみると2分をオーバーする人もちらほら・・・しかし慣れると残り5秒でうまくまとめる人も増えてきました。

自己紹介の場合は

  1. これまでの経歴(1分) 
  2. 現在の仕事(30秒) 
  3. どうしてアメリカに来たのか(30秒)

という配分が一番多かったです。シリコンバレーに来た人の多くは何度も転職をし、分野を変えてアメリカにたどり着いているので、経歴を説明するのに1分は必要になります。しかし学生である私はまだ職歴もなく、経歴の部分は20秒くらいで終わってしまい、残りの時間をどう埋めようか・・・と焦ったのはここだけの話です。

そして問題提起。学生・社会人、と様々なバックグランドを持った人がおり、問題提起も様々だったのですが、なかでも「起業」の話にフォーカスしたものが多く

  • 起業をするにはシリコンバレーが向いているのか
  • 日本はシリコンバレー化できるのか

などで議論が交わされました。「起業をするにはシリコンバレーが向いているのか」については、起業の内容にもよるが、一般的に言えるのは、シリコンバレーの方が投資の制度は整っており、日本よりアメリカの方が何度でも失敗できる、ということでした。

考えさせられるのは、「日本のシリコンバレー化は難しい」ということ。いくら日本の政府が力を入れてシリコンバレーを模したシステムを整備させても、そもそもシリコンバレー自体はアメリカ政府が作ろうとしてできたものではないから難しい、というのがシリコンバレーで長く働く人々の大方の意見。

シリコンバレーの大きな特徴は「移民が多い」ということ。しかし、日本における人種差別は未だあり、参加者の中にも日本の閉鎖的な国民性に疑問を抱く人が多くいました。そういった国民性からも「シリコンバレー化」は難しいのでしょう。

今回のJABIアワーは「日本の負の面」にフォーカスした話題が多くありました。(決して意図的ではないのですが・・・)日本の働き方、日本人の国民性に疑問を抱いて渡米した人が多くいたからでしょうか、アメリカという離れた地から一歩俯瞰して日本をみつめることができたのだと思います。次回はぜひ「シリコンバレーの負の面」について話し合いたいですね。


鈴木友梨子  JABI学生会員

Thursday, February 25, 2016

2016年JABI 新年会

先日行われた新年会の様子をお届けします。

初めに二村会長からの挨拶、JABIがどのようなことをしているのか、今後のJABIについてのプレゼンテーションがありました。

まず日本の現状について。高齢化社会が進み、大企業での終身雇用が当たり前じゃなくなり、更には技術革新も加速していった現在、今後はより中小企業・新規事業の重要性が求められます。更には日本以外に市場を求めることが必要です。そこで、JABIがサポートすることで、シリコンバレーの起業をサポートするシステム(=エコシステム)を利用し、中小企業がシリコンバレーへの進出をスムーズに行うことができます。

今後の展望としては、日本にオフィスを作ること、競合調査サービスの開始、AIの導入・・・などなどが語られました。



続いて会員であるJABIキンバリーさんによる「夢を語る練習」

数々の日系企業で社員のモチベーションをあげるためのインストラクションを行ったキンバリー氏。ゆっくり・わかりやすく・きれいな英語で伝えることを心掛けているそうです。

まず初めに、昨日の夕食を情熱的に話すトレーニング。二人でペアになって行われました。意外と覚えていなかった人もちらほら・・・次に二人ペアで交互になって「1」「2」「3」と言い合う練習。これが思ったより難しいのです!この練習でキンバリー氏は「誰でも間違いを侵すのは当然。間違いを恐れないで!」ということを教えてくれました。

そして、最後は夢を語るトレーニング。まず初めに、一人が自分の夢を語り、もう一人はそれを否定する練習をしました。日本人なら誰しも自分の夢を語るのは少し恥ずかしいですよね。勇気をだして夢を語ったのにもっともな理由で否定されたらかなりのショック。そしてキンバリー氏はこう言います。

「この練習で夢を否定してはいけないことがわかったでしょう。では続いては、夢をすべて肯定してみよう!」

今度は自分の夢を語るとすぐに肯定され、本当にやれるんじゃないか、という気になりました。人ってかなり単純ですよね。そしてキンバリー氏が最後に語ったのは「あなたたちにとってJABIは夢を語れる存在でありたい」と。



最後にリンダさんによる時差ボケ解消のツボ、疲労回復のためのマッサージなどをレクチャーして頂きました。レクチャー後は晴れ晴れとした表情の方も沢山いらっしゃいました。



今回の新年会には多くの学生が参加し、所々で社会人と学生のディスカッションが行われていました。双方にとっても貴重な場であったのではないでしょうか。学生である私も、皆さんがどうしてアメリカにたどり着いたのかについてお聞きできたのが大変興味深かったです。


実は私はこの時点でインターンを始めて三日目だったのです。イベントの運営側であるにも関わらず、JABIという組織にどのような人がいるのか、どのようなことをしているのかもよくわ分からないまま参加しました。。。しかしながらイベントが終わる頃にはJABIがどんな役割で今後シリコンバレーにおいてどのような活動をする必要があるのか、日本にとってシリコンバレーに進出するメリットは何かをすっかり理解することができました。ですので、シリコンバレーについてよく知らないけどコネクションを作りたい、シリコンバレーについてもっと知りたい、という方であれば誰でもイベントに参加できます。ぜひぜひ、次回のイベントにご参加くださいね。

鈴木友梨子 JABI 学生会員


Wednesday, October 14, 2015

第4回 JABI Open Innovation Forum 報告

9月18日にKimberly Wiefling 氏とFlorian Selch氏を招いてJABI Open Innovation Forum, “Starting up and Managing Global Projects and Businesses” が開催されました。

Kimberly Wiefling氏は15年以上の間、多くの日本(米国も)の大企業向けに数々のグローバルリーダーシップや組織強化プログラムを提供してきており、”不可能を可能にする” 成功の方程式についてお話いただきました。Wiefling氏の著書、“Scrappy Project Management: The 12 Predictable and Avoidable Pitfalls Every Project Faces”, 日本語では ”土壇場プロジェクト成功の方程式”(日経BP社)は多くの企業幹部やプロジェクトマネージャーに読まれており、米国に進出している日本企業のグローバル化経営にも役立つ方法が多数紹介されています。日本ではアルクの講師に登録されており http://www.alc-bbl.com/instructor.php?id=68 講座情報もウェブで見つけられます。http://www.alc-bbl.com/lecture.php?id=163




Florian Selch氏はオーストリア出身の若手CEOで、オーストリアでは150年の歴史を持つ年商500億円規模印刷会社の御曹司。NASAのマーズローバーのプロジェクトに参加後、スタートアップのCEOを経験、その後はシリコンバレーのイノベーション手法を取り入れて実家のビジネスの多角化を担っており、組織改革の生々しい実体験を話していただきました。



 


今回はシリコンバレー流のプロジェクトマネジメントの話になると思いきや、企業が成功するのに一番大切な元は何か、と言う観点の大変重要な話になりました。

さて、企業が成功するのに一番大切なものは何でしょうか?
それはやはり”人”です。人が企業を構成している以上、人のマインドセットやチームワークがまずありきで、企業の成功が決まっていく。まさに私が25年以上の企業経験を通して共感できるお話を聞くことができました。

下記はWiefling氏のセッションについての感想を書かせていただきます。
企業内での多くの問題が人と人との信頼の欠如を原因としていること。またリーダーはマネージャーと違い、率先して有言実行するのがリーダー。人は自分の優位性を保ちたい本能から、他人に批判的であり、“あなたはそういうが、でもXXXX”と言う論調では新しいアイデアは出てこない例など、参加者のエクササイズを通してわかりやすく説明されました。心理学や社会心理学を理解した上で組織の文化を変えていかないと、イノベーションやチームワークが生まれないのが良くわかりました。



エクササイズの例としては、二人のペアで顔を描くというもの。各自が交互に顔のパーツを書くことで、一人で書くより創造的な絵が書けると言う経験ができます。また相手の言うことを即否定するというエクササイズでは、いかに良いアイデアが批判的雰囲気で初期に消えるかがわかりした。その他には、リーダーがあごを触ってくださいと言いながら自分は頬をさわると、参加者は頬を触ってしまうという、行動と言動が異なるリーダーの問題点がわかりやすく示されました。

Wiefling氏のセミナーは講師が一方的に説明するという一般のセミナーとは異なり、ファシリテーターが実践や体験を通じて参加者の学習を促し、頭で理解するだけでなく、心で理解できるようになっています。学びが腑に落ちて内省化され、参加者が職場に戻ったあとも言動の変化が持続して組織が活性化されていくのではないかと思います。



このセッションを通して感じたことは、これらのリーダーシップやチームワーク、イノベーションを学んで活用できる会社(組織)と、無駄にする会社があるのではと言うことです。企業のトップがワンマンや独裁者の場合、またマイクロマネージメントの組織では、イノベーションの文化は早々に消されてしまう。社員がセミナー参加後会社に戻ると、会社を辞めたり、解雇されることがあると聞きました。また組織が大きすぎる場合も、せっかくの学びが組織の持つ文化に取り戻されてしまい、無駄になってしまいます。
イノベーション、リーダシップ、グローバル化を求めてWielfling氏のセミナーを開催する企業には、変わらなければ先はないと言う強い危機感や、変わることが許される、奨励される組織(たとえば新規事業部隊)、力のあるスポンサー(社長や役員の後押し)などが求められると感じました。このような素地のある組織に新たな考え方やイノベーションとチームワークの組み方を導入すれば、組織が活性化され、信頼関係やコミュニケーションが改善され、飛躍的な企業活動が可能ではと思います。 逆に無駄にすると思われる会社は、まずはトップの再教育かカウンセリングが必要な気がします。

米国にいる日本人駐在員の方から、本社に言っても理解されない、ただ情報を出しても何も起こらない、などという問題が聞こえてきます。本社の受け入れ先で上記のセミナーを開催することにより、風通しや変化が起こりやすくなるのではと考えられます。米国の社員もやる気が出ますし、アイデアが採用されて出世できればWin-Winですね。

大企業の組織の問題は、日本に限らずどこにでもあると思います。人間が進化する上で習得した本能が実はイノベーションや企業発展の大きな足かせになっていると理解すると、早くこの点に気づき社内の文化を改革した企業が、今後の変化を見方にして発展していけるのではないでしょうか。企業活動で現れる、人間の防衛本能やいわゆる欲と恐怖の感情をいかに克服するかが、今後のリーダーに求められている気がします。自分の保身より皆の幸せを考えて行動できるのか。私も自分の胸に手を当てて自省して行こうと思います。

岡田朋之




Wednesday, September 23, 2015

Robot Launch Global Robotics Startup Competition Finals


去る918日にパロアルトにあるウィルマーヘール(WilmerHale)法律事務所で行われたシリコンバレーロボティックス(SVRobotics.org、以下SVR)とロボハブ(Robohub.org)主催のRobot Launch global robotics startup competition finalsに参加してきました。MCSVRExecutive Directorのアンドラ ケイ氏(Andra Keay )で行われました。


私もこの数ヶ月間、SVRが設定したウェブを通して、いくつかのスタートアップの審査やフィードバックを行ってきたのですが、この日は発表と最終審査でした。SVRのプレジデントでSRIのロボット部門責任者のマホーニ氏や、iRobotベンチャーズのアンダース氏、ラックスキャピタルのファーシュチ氏やシーメンズ社のキャロリンファンク氏など、そうそうたるメンバーが最終審査員として出席しました。興味深かったのは、20名ほどの参加者中、私も含め日本人の参加者が67名見かけられ、日本のロボットに対する興味が感じられました。
世界中100社の応募から選別し、最終審査には16カ国から15社が参加し、内5社はライブ出演、残りは海外や他州からビデオ会議でピッチを行いました。全部の紹介は割愛させていただきますが、その中からいくつか紹介させていただきます。
まずはトップのグランドチャンピオンに輝いたのは、米国のスタートアップClever Pet (http://getcleverpet.com/)で、犬が遊びながら食事をする給餌ロボットを開発した会社です。

昔は犬小屋に住まされていた犬ですが、米国でも室内飼いがほとんど。犬は家族の一員となってきているなか、飼い主が仕事で外出中にさみしくお留守番をする犬が増えています。犬のデイケアーは一日$40かかるということで、家にいる間の退屈しのぎや教育に最適な“餌やりロボット”を開発し、犬を幸せに、飼い主には安心をという試みです。飼い主はスマホで愛犬のアクティビティーやゲームの進捗、餌の摂取量などをモニターする機能がついており、600億ドルと言われる犬のペット市場向けに新たな試みです。ロボットに子守や老人介護をさせる試みが出てきている中、ペットの子守はタイムリーだと感じました。


2番手に選ばれたのはPremadanahttp://www.preemadonna.com/gonailbot)のネイルアートロボット(Nailbot)。まだステルスの会社で製品の詳細はウェブにでていないのですが、自動で選んだネイルアートを簡単に爪にプリントできる機械を開発している会社です。ネイルアートはプリティーンからお年寄りまでに人気があり、世界のネイルケアー市場は150億ドルといわれているそうです。さまざまなアートを簡単にプリントできる機械を一台$199で提供することで、手作業やネイルサロンに行く手間が省け、この大きな市場を狙います。またネイルアートのデータベースとなることで、プリンターのようないわゆる剃刀の歯ビジネスに発展可能。この6週間ほどでIndiegogoに出す予定で、今後大きな反響が期待されます。



3番手に選ばれたスタートアップは、教育向けロボットを開発したZyro Robot Therapy System (http://zyrobotics.com/)です。教育用のタブレットやコンテンツが随分増えてきている中、STEM (Science, Technology, Engineering, and Math) に特化し、ゲームを通して幼児のSTEMに対する興味をわかせると共に、さまざまな発達障害を持つ子供用にも作られており、ソーシャルインパクトが大きく世の中に役立つ試みとして評価されました。
その他では、ロボットを作る技術を提供する会社が数社ありました。
Erle Roboticshttp://erlerobotics.com/blog/home-creative/)はLinuxROSRobot Operating System)を使ったロボットの頭脳部分を小さな箱で提供。蜘蛛ロボットやドローンなど様々なロボットの開発を簡単にします。
MUSE Robotics (http://www.skyrobotics.com/)はプラグアンドプレイで簡単に足せるアクチュエーターを提供。ロボットのセンサーや動作制御を提供します。
Redtree Hydra (http://www.redtreerobotics.com/)も同じくロボットプラットフォームを提供。
The Construct(http://www.theconstructsim.com/)はウェブでロボットの動作シミュレーションができるシミュレーターを提供します。
ArtiMinds (http://www.artiminds.com/)は複雑なロボットの動作をわかりやすい半自動インターフェースでプログラムできる開発環境とソフトウェアーを提供。

これらの技術を使うことで、新たな製品開発が簡単になり、より多くの起業家のアイデアが現実化されていくと考えられます。

最後に個人的に興味をそそったのですが、残念ながら賞は取れなかったフランスのBlue Frog Roboticshttp://www.bluefrogrobotics.com/)を紹介します。昨今アマゾンエコーやJIBO,ソフトバンクのペッパー、NTTDOCOMOOHANAS などコンシューマー向けのコンパニオンロボットが市場に出だしていますが、Blue Frog RoboticsBuddyもそのひとつ。Indiegogoですでに$600kの資金を獲得し開発中のロボットです。タブレットを顔にし表情豊かにしているところと、オプションで後付けの腕を提供することで、基本のロボットを安く、お金を払えばペッパーのように手がついてくるのは面白いアイデアだと感じました。安いと言っても一台$719なので今後どの程度売れるのかが気になります。2016年の初めに出荷予定との事です。

すべての会社のリストは下記をご参照ください。

岡田朋之
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ArtiMinds is redefining how we program robots with their intuitive and semi-automatic interface for controlling complex industrial robot tasks, including sen sor-adaptive motions. (Germany)

Blue Frog Robotics is the company behind the open-source BUDDY companion robot, whose crowdfunding campaign recently ended with over 6 times their ori ginal funding ask. (France)

CleverPethas built a smart dog feeder that lets you play, teach, and connect with your pet all day. (USA)
Erle Robotics creates artificial brains for robots and drones that run on Linux and are based on ROS. (Spain)
GaitTronics is helping patients recover more quickly and with their rehabilitative robot walker, which makes early mobility therapy safe and secure for both p atients and caregivers. (Canada)

Mimetics is the company behind the Jade, a fully-developed educational robot designed to engage and excite the next generation of scientists and engineers. (C anada)

Luvozo is developing SAM, a robot-based concierge for senior living communities to supplement staff with non-medical tasks and activities. (USA)
Mecademic has built an exceptionally compact and accurate tabletop collaborative robot arm for education and research. (Canada)

Mobotech is the company behind the Mobot, a light and compact all-electric smart forklift for maneuvering in tight places and preventing workplace injuries. ( New Zealand)

MUSE Robotics enables developers to build custom robots with less time and money using their complete package of plug and play actuators, motor control and sensory modules. (formerly SkyRobotics of Greece; USA)

Redtree Hydra lets developers easily connect sensors, actuators, components and other parts to the robot without all the hassle of complicated circuits , specialized hardware or device drivers. (Canada)

Scannableare reinventing LiDAR so that low cost ground and aerial vehicles can avoid obstacles and create precise maps. (USA)

The Construct lets developers run simulations in the cloud and share them with colleagues via web interface. (Spain/USA)

Zyro Robot Therapy System is building a personalized robot coach that addresses a variety of educational, social and therapeutic needs. (USA)

PLUS a stealth female-led startup (USA) that we will share with you after the finals!!