JABIの会員の方もそうでない方も参加でき、飲み食いしながらあらゆるテーマについてディスカッションできます。2月29日に開催された「JABIアワー」は会員に加え、シリコンバレーに短期間滞在する学生さんなど多様な顔ぶれがそろったので楽しいディスカッションになりました。
今回は司会大永氏がはりきって新しい試みを始めました。
それは・・・
「2分で自己紹介し、2分で問題提起」
皆さんは長いと感じますか?短い、あっという間と感じますか?
はじめは「一分でいいんじゃないか?」という参加者も多かったのですが、やってみると2分をオーバーする人もちらほら・・・しかし慣れると残り5秒でうまくまとめる人も増えてきました。
自己紹介の場合は
- これまでの経歴(1分)
- 現在の仕事(30秒)
- どうしてアメリカに来たのか(30秒)
という配分が一番多かったです。シリコンバレーに来た人の多くは何度も転職をし、分野を変えてアメリカにたどり着いているので、経歴を説明するのに1分は必要になります。しかし学生である私はまだ職歴もなく、経歴の部分は20秒くらいで終わってしまい、残りの時間をどう埋めようか・・・と焦ったのはここだけの話です。
そして問題提起。学生・社会人、と様々なバックグランドを持った人がおり、問題提起も様々だったのですが、なかでも「起業」の話にフォーカスしたものが多く
- 起業をするにはシリコンバレーが向いているのか
- 日本はシリコンバレー化できるのか
などで議論が交わされました。「起業をするにはシリコンバレーが向いているのか」については、起業の内容にもよるが、一般的に言えるのは、シリコンバレーの方が投資の制度は整っており、日本よりアメリカの方が何度でも失敗できる、ということでした。
考えさせられるのは、「日本のシリコンバレー化は難しい」ということ。いくら日本の政府が力を入れてシリコンバレーを模したシステムを整備させても、そもそもシリコンバレー自体はアメリカ政府が作ろうとしてできたものではないから難しい、というのがシリコンバレーで長く働く人々の大方の意見。
シリコンバレーの大きな特徴は「移民が多い」ということ。しかし、日本における人種差別は未だあり、参加者の中にも日本の閉鎖的な国民性に疑問を抱く人が多くいました。そういった国民性からも「シリコンバレー化」は難しいのでしょう。
今回のJABIアワーは「日本の負の面」にフォーカスした話題が多くありました。(決して意図的ではないのですが・・・)日本の働き方、日本人の国民性に疑問を抱いて渡米した人が多くいたからでしょうか、アメリカという離れた地から一歩俯瞰して日本をみつめることができたのだと思います。次回はぜひ「シリコンバレーの負の面」について話し合いたいですね。
鈴木友梨子 JABI学生会員
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