“Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works.”
Steve Jobsのquoteです。何時ごろのquoteでしょうか、彼の商品作り込みの信念が表現されていると感じています。
彼が亡くなった直後のSilicon Valleyで、語られた事で、「Steve Jobsは、人間が本来的に持つ、もの(hardware)への愛着の感情(emotional attachment)を深く理解していた」という事があります。
又、Hardware independent/portable softwareモデルが全盛、WintelがPCの産業を形成した90年代にSteveは、自社のhardwareのみにこだわり続けていました。
優れたuser環境を持ちながら、自社HWのみに拘るSteve/Appleに私はいらだちさえ覚えていた事を記憶しています。iMacに対する私の評価は最低でした。
これは、HW independent/portable SWモデルのみが、市場を支配出来るという思い込みでした(computerにデザインなどは不要、とまで言い切ってました)。Mac OSXをベースとしたその後のiMac/Mac Mini/MacBookPro/iPod/iPhone/iPadの市場の席巻で、始めてSteveの深い造詣を理解できました(凡人です)。
これらの事実は、一見、前述のquoteと矛盾して聞こえるかもしれません。しかし、Steveの言っている事は、商品が顧客に提供する価値は、deviceのデザインがそこに搭載されるUIを含む全ての機能と「融合」して生まれる、という事だと思います。とても深い哲学です。Steveが亡くなってしまった今は、Emotional designに造詣の深いDon Normanがどのように捉えているかが興味です。
この観点で、昨年8/25のApple-Samsung第一審で、AppleのデザインとUIの特許が守られるべきIPとして認められ、勝訴した事はcomputer業界に留まらず全領域に亘り、重要な意味を持つと思います。
岩村公彦 http://kiwamura.wordpress.com/
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