2年半以上経っただろうか。本日は、コロナ明け(?)初めてのIn Personとズームでのハイブリッド形式でJABIメンバーのキンバリーさんによる「”シリコンバレー流 イノベーションマインドセット” グローバル環境を生き抜く力を身に着けるワークショップ」と題したJABIサロンを行った。
最近、また、コロナ感染者が増えてきているので、当然のプロトコルとして、体温チェックでの入場。
非接触の体温計を家から持ってきたのだが、非接触の距離とか使い慣れていない。おかげで、
スタッフの中には、熱の範囲の表示も。少し、待って、やり直して、全員平温ということでオッケー!
昨年から新しくメンバーとなり、イベント実行メンバーとして参加いただいている塩見さんは、イベントのプロ。前職ではテレビ番組を作っていたこともあるとか。。。
数台の外部カメラ、カメラ切り替えスイッチャー、モニタースピーカーなどを屈指してのアメリカ会場と日米のズームによる参加者とのセッションです。
コロナのせいもあり、In Personの参加者が少ない。講師を入れて9名だ。よって、ライブ中継のテレビ番組の参加者・観客として現場にいるようなこじんまりとしたサイズ。
まずは、ピザで腹ごしらえ。。。今日はインドピザ!結構美味しい。
さて、腹ごしらえ、ズーム、ビデオのセットアップも終わり、いよいよスタート!!
リモートの参加はJABI会員のみならず、一般からも参加。また、日本サイドの参加者にはJABIと提携している関西ベンチャー学会や神戸ベンチャー研究会のメンバーも参加された。
MCであるインターンの秋篠里駆(リク)君の進行で、いつものようにJABIの紹介をイベント担当理事のトム岡田さん、そしてナディア・ソープ会長の挨拶に引き続き、メインのセッションが始まった。コロナ中のズームのセッションでからりの場数を踏んだので、里駆君の会話もスムーズである。
『Scrappy Project Management』の著者である講師のKimberly Wiefling(キンバリー・ウィーフリング)さんは、「Wiefling Consulting CEO」、「シリコンバレー・アライアンスの共同設立者」、グローバル・ビジネス・リーダーシップ・コンサルタントである。専門はグローバルチームの効率化で、一般的には不可能であることを実現するチームを作ることを得意としており、多くの米国、日本、ヨーロッパ、アジアの企業にリーダーシップマネージメントを教えている方です。
これまで50カ国以上の人々と仕事をしてきた彼女は、地球を1つの熱心なチームへと変えていくことをモットーに仕事をしており、JABIが提供する5UPシリコンバレー研修プログラムの主要カリキュラムも担当いただいている貴重な存在です。
というわけで、本ワークショックの内容を5UPやその他で受講している私は、本日はブログの記者としてワークショップに参加した。
知性、学歴、経験があるからといって、社会における結果は保証されません。成功のためには以下の壁を乗り越えなければなりません。
”F"ear of Failure.
"A"version to Planning.
"I"nstinct for Competition & assuming that their goals are “Impossible”.
"L"earned Helplessness.
失敗への恐れ
計画への嫌悪感
競争への本能とその目標が「不可能」であると仮定すること
学習性無力感
日本では、一般的に失敗を嫌うので、予測可能や、回避することが可能な課題での実施が多い。
しかし、シリコンバレーではリスクは日常茶飯事であり、間違いはそこから学ぶ
ためのプロトタイプであり、失敗は「実験」であるという考え方。必要なリスクを取り、「失敗」から学び、「失敗」を成功への足がかりとして祝福することを厭わない人たちが、イノベーションを繰り返し起こすことができる。これこそが、シリコンバレー・マインドセットの核となる部分だ。
これをワークショップを通じて、全員参加で体験した。
例えば、いつもと違う新しいことをするときは違和感を感じ、不快感がある。しかし、それは自分自身が進化している途中なのだと、自分を褒めてあげよう。(なるほど!)
マウンテン・ビューにあるNASA AMES Centerでの調査の結果、5歳の子供たちの方が高学年生、そして大人と比べると想像力が高く、年をとるにつれて想像力が下がっていくらしい。それは学校に行くことによって間違ってはいけないという型にはまった考えをするからである。小さな子供たちは「失敗を恐れない」というマインドを持っているのですが、年をとるにつれて、賢くなった分、そのマインドを忘れてしますのですね。
そして、”Yes, But” v.s. “Yes. And”の話。これもシリコンバレーでは良く語られる話のひとつだ。
例えば、会話をしているときにAさんがあるアイデアをだしたところ、Bさんが、「そうだね、でも。。。。。」とYes, But のモードで話をするとアイデアは常に負のエネルギーで下がっていく。
例えば、「大勢でパーティーをしよう、50人ぐらいで、美味しい料理で。」「いいね、でも、お金もかかるし、家はそんなに大きくない。10人ぐらいでレストランに行くのは?」「いいね、でもやっぱりコストがかかる。湖に行こうか。」「いいね、でも。。。。。」結局、アイデアは消極的な方向に進み、消えていく。
しかし、Yes, and のマインドを持つと、話がどんどんプラス方向に広がっていく。
「いいね、そして、、、」という会話を持つことによって建設的なアイデアの展開になっていく。
これがシリコンバレー・イノベーション・カルチャーの基本会話スタイルである。相手を否定するのでなく、肯定して自発的にもっと良い方向に導くために協力するわけである。
どうして、”But”でネガティブな考え?を言う人がいるのだろう?それを言うことによって自分の方が賢く見えるのかもしれない。そして、その人も失敗が嫌いだから消極的な話になってしますのかも。
ブレークアウトルームに分かれて“Yes. And”方式の会話で「未来ニュースレポート」を語り合った。そして、各チームの代表者が、「未来ニュース」のレポーターとして報告をした。なんと素晴らしい未来予想図を各チームがしてくれたことか。
新しいアイデアを生むための会話であってアイデアを殺すための会話ではない。そのあたり前のような忘れてしまったことを行うのが「シリコンバレー風」なのかも。
シリコンバレーでは、失敗を恐れず、いっぱい失敗する事によって成功に近づくことができる。
まさにそれがシリコンバレーのスタートアップの真髄である。
キンバリーさん、スタッフのの皆様、そして参加者の皆様、ありがとうございました!
(文責:大永英明 JABI Co-Founder 2022/10/10)
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