Monday, May 10, 2010

リアルなソーシャルネットワーキング、JABI

私が最初にソーシャルネットワーキングを体験したのはLinkedInだった。FaceBookやMySpaceは聞いた事があったが、単なるお友達との コミュニケーションの場だと思い、余り興味は無かった。
しかし、プロフェッショナル目的のLinkedin を使う間に、Six degrees of separation (友達の友達の友達を6回繰り返すと、地球上の全ての人間と繋がる。)というコンセプトに感激し、今では、LinkedIn、FaceBook、 Twitter、Plaxo(これは受信のみ)を実験的に使っている。

ここで議論したいのが、容易にコネクションを持つことを可能にした、このバーチャルなネットワーキングについてだ。人には、それぞれの使い方がある。私の ように原則として個人的に知っている人としか繋がない人もいれば(LinkedInに関して)、誰とでも繋ぐ人もいる。一番分からないのが、自分のネット ワークは公開せず、他人の公開ネットワークを利用するだけの人。果たして、 Six degrees of separationコンセプトで、世界中の人達とつながり、何をしたいのだろうか?

容易に人物を紹介、またネットワーキングが出来るため、輪は簡単に広がる。しかし、それが自分の人脈だと考えると大きな落とし穴にはまってしまう。

こういったインターネットによるネットワーキングサイトに比べ、JABIでのネットワーキングはリアルである。単なるメールの紹介での輪でなく、チームの 一員としてビジネスをやって行けるかというお互いの確認が入る。JABIがインタ―ネットによるネットワーキングと一線を引くところはそこだ。

人脈、コネクションは資産。でも、その資産は生き物である。メンテ(その人物の移動や転職の把握)しなくては価値が下がるだけ。メンテするには時間とお金 がかかる(コミュニケーションをとる努力と時間、会って話をするには飲食代がかかる)。その努力をすることによって、資産を保てるわけだ。また、使わなけ れば単なる無用の宝でしかない。

二年程前に読んで面白かった本が、 Thomas L. Friedman著の“The World is Flat”だ。インターネットやITによって、ビジネススタイルが全く変わってしまった。昔は商社の様に組織を使い、得た情報に価値があった訳だが、イン ターネットのお陰で、今や皆平等に情報にアクセスできる。そういう意味では一昔前のビジネス戦略やスタイル/方法はすでに通用しない。こういった世界的な 変化を受け入れ、さらに進化を続ける。それがシリコンバレーの本質だろうか?

そんなシリコンバレーで活躍するナビゲーターの順応性とその為の努力を素晴らしいと思わずにはいられない。そんな環境で活動することができる自分は幸せだ と思うし、それをシリコンバレー以外の人達にも広げて貢献したいと思うのは自分だけだろうか?

大永英明

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